「鳥は木を択べども木は鳥を択ばず」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
鳥は木を択べども木は鳥を択ばず
【読み方】
とりはきをえらべどもきはとりをえらばず
【意味】
家臣は仕える君主を選ぶ自由があるが、君主には家臣を選ぶ自由はない。また、人は住む土地を自由に選ぶことができるが、土地は住む人を選ぶことができないこと。
ああ、なるほど。それはつまり、すべてのものや人が平等に選択の自由を持ってるわけやないんやな。
選ぶことができる立場と、選ばれるだけの立場というのがあるってこと。人生の中で、自分がどっちの立場になるのか、それも大事なことやろうな。
【出典】
「春秋左氏伝」
【語源由来】
鳥はどの木に止まろうかと選ぶ自由があるが、木には止まらせたい鳥を選ぶ自由はない意から。
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「鳥は木を択べども木は鳥を択ばず」の解説
カンタン!解説
「鳥は木を択べども木は鳥を択ばず」っていうことわざは、あるものが選ぶ自由があるけれど、もう一方は選ぶ自由がない、っていう意味だよ。
たとえばね、お城に仕えている人たちは、どのお城やどの大名の下で働くか選べるけど、大名やお城の方は、どんな人が来てくれるかを自分で選ぶことができないんだよ。それと同じで、人たちはどの町や村に住むか選ぶことができるけど、その町や村は、どんな人が来るか選べないんだよね。
だから、このことわざは、一方が選ぶ自由があるけど、もう一方はその選択を受け入れるしかない、っていうことを伝えているんだ。ちょっと考えてみると、自分の生活や周りの状況にも関連していることがあるかもしれないね。
「鳥は木を択べども木は鳥を択ばず」の使い方
どの会社に就職しようかな。
鳥は木を択べども木は鳥を択ばずっていうけど、今は売り手市場よね。
超氷河期のころって大変だったんだろうね。
好きな仕事を選べるって幸せよね。
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「鳥は木を択べども木は鳥を択ばず」の例文
- 地球は、環境を破壊する人間に出ていってほしいと思っているだろうな。でも、鳥は木を択べども木は鳥を択ばずなんだ。
- 都会からの移住者を村八分にする村人がいるが、鳥は木を択べども木は鳥を択ばずで住むところを選ぶ自由があるはずだ。
- 優秀な部下が欲しいが、鳥は木を択べども木は鳥を択ばずだから選んでもらえるようにしなければいけないということか。
- 鳥は木を択べども木は鳥を択ばずというように、人は自ら土地を選び、土地の了解を得ずとも開墾し他の生き物を排除して永住する。
- 僕が社員を選んで内定を出しているつもりだが、鳥は木を択べども木は鳥を択ばずというから、実は就活生に選ばされているのかもしれない。
例えば、家臣は君主を選ぶことができるが、逆に君主は家臣を自由に選ぶことはできないんだ。同じように、人々は住む場所を選べるけど、土地自体は住む人を選べないんだよ。