「屠竜の技」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
屠竜の技
「屠竜の術」ともいう。
【読み方】
とりょうのぎ
「屠竜」は、「とりゅう」とも読む。
【意味】
苦労して身につけても役に立たないこと。
「屠竜」は、竜を殺すこと。
「屠竜の技」という言葉は、学んで身につけたとしても、日常生活や実際の状況であまり役に立たない技能や知識を指すんだよ。
ああ、それはつまり、例えばドラゴンを倒すためのスキルを身につけたとしても、実際にドラゴンと戦うことはないから、その技術は役に立たへんってことやな。
うーん、大事なのは、役に立つものを学ぶことやね。でも、興味があることを学ぶのも楽しいしな。
【出典】
「荘子」
【語源由来】
長い時間をかけて竜を殺す技術を身につけたが、竜は現実には居ないので何の役にも立たないことから。
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「屠竜の技」の解説
カンタン!解説
「屠竜の技」という言葉はね、実際の生活や状況で役に立たない、使う機会がない技術や知識のことを指すんだ。
この言葉の背景には、古代中国の思想家である「荘子」の話があるんだよ。その話の中に、竜を屠る(つちねる、つまり殺す)技術を持っている職人が出てくるんだ。でも、現実の世界では竜なんていないから、その技術を実際に使う機会はないんだよね。だから、彼の技術はすごいけど、役に立たないというわけ。
例えば、1000種類以上のチョコレートの名前を覚えることができる能力を持っているけど、それを使って何か役立つことができるわけじゃない、というような状況をイメージするとわかりやすいかも。
「屠竜の技」という言葉は、実際の役に立たないけど、それ自体はすごい、というような技術や知識を持っている人やことを指す時に使われるんだよ。
「屠竜の技」の使い方
お姉ちゃんが花嫁修業をかねて茶道の師範代をとったのに、未だに結婚していないんだ。
屠竜の技だったわね。
どれだけの時間とお金をを費やしたのだろう…。
結婚には役に立たなかったけど、礼儀作法として他のことに役に立っているかもね。
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「屠竜の技」の例文
- 世界遺産検定などいろんな検定が存在するが、屠竜の技であることが多い。
- 屠竜の技に時間を割くくらいなら、実績作りに邁進した方が良くないか。
- ファイナンシャルプランナーは、国家資格にもかかわらず医師のような独占業務がないため屠竜の技だと言われる。
- 古文を学んでも屠竜の技だと思ったら大間違いだ。過去の歴史から学びより良い未来を作るように、古文を学ぶことで現代文を深く理解することができるんだ。
- 履歴書に資格をたくさん書いたが、「どれも屠竜の技だね」とばっさり切り捨てられた。