「月の前の灯火」の意味(語源由来・英語)
【ことわざ】
月の前の灯火
「月の前の星」「月世の蛍」ともいう。
【読み方】つきのまえのともしび
【意味】
立派な物に比較され、とても見劣りすること。不必要なこと。
あ、そういうことか。つまり、すごいものや人の前では、自分の力や実績ってあんまり目立たへんってことやな。
大きな山の前では小さな岩は目立たへんようなもんやな。自分の位置や立ち位置をちゃんとわきまえるのも大切やわ。
【語源由来】
明るい月光の下では灯火はあまり役に立たないことから。
【英語】
The moon is not seen where the sun shines.(太陽が輝いてるところでは月は見えない)
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「月の前の灯火」の解説
カンタン!解説
「月の前の灯火」っていうことわざはね、本当に素晴らしいものやすごい人がいると、そのすごさの前では、自分の力が全然引き立たなくなっちゃう、っていう意味なんだよ。
たとえばね、明るく輝いてる月が空に出ている時に、小さい灯火をつけても、その明るさは全然目立たないよね。そのように、ものすごく上手な人の前では、自分の力ってあまり見えなくなっちゃう、っていう状況を表してるんだ。
例えば、サッカーがちょっとできるけど、プロのサッカー選手と一緒になったら、そのプロ選手の上手さの前では自分のうまさなんて全然見えなくなっちゃうよね。そういうことを「月の前の灯火」っていうんだよ。
だから、このことわざは、自分の力量を適切に認識して、誰かと比較しながらも自分自身を成長させていくことが大切だって教えてくれているんだよ。
「月の前の灯火」の使い方
ともこちゃんと彼女が並ぶと月と鼈だね。
月の前の灯火なのよ。分かっているわ。
彼女と並んで様になるような人はいないだろうね。
美の女神のようにきれいよね。
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「月の前の灯火」の例文
- 天才の彼の前では、誰しも月の前の灯火のようにかすんでしまう。
- あの見事な演奏のあとに僕が演奏するなんて地獄だ。月の前の灯火でしかない。
- この絵を見てしまったら、他の絵はもう眼中に入らないし、月の前の灯火だ。
- 彼女とオーディション会場で居合わせたらおしまいだ。私たちは月の前の灯火になってしまう。
- どんなに努力しても、彼と比べられると月の前の灯火でかないっこない。
例えば、満月の輝きの前には小さな灯りは目立たないように、大きな才能や実績の前には、他のものは影が薄くなってしまうことを比喩的に表しているのさ。