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「破鏡重ねて照らさず、落花枝に上り難し」の意味(出典・語源由来・類義語)
【ことわざ】
破鏡重ねて照らさず、落花枝に上り難し
【読み方】
はきょうかさねててらさず、らっかえだにのぼりがたし
【意味】
一旦損なわれたものは二度と元に戻らない。離縁した夫婦は復縁することはない。
大事なものは、壊れんように、または失わんように、大切にしなあかんってことを教えてくれてるんやな。
【出典】
「景徳伝灯録」
【語源由来】
割れてしまった鏡は二度と物をうつすことはないし、散った花は再びもとの枝に戻って咲くことはない。
【類義語】
・落花枝に還らず、破鏡再び照らさず
・覆水盆に返らず
・破鏡再び照らさず
「破鏡重ねて照らさず、落花枝に上り難し」の解説
「破鏡重ねて照らさず、落花枝に上り難し」ということわざは、一度壊れたものや終わった事は元に戻りにくい、という意味のたとえ話なんだよ。
「破鏡重ねて照らさず」とは、一度割れた鏡は、たとえば元通りに組み立てても、もう昔のようにはきれいに物を映せないという意味だよ。そして、「落花枝に上り難し」とは、一度散った花が元の枝に戻ることはない、つまり過ぎ去った美しさや状態は回復しないという意味なんだ。
このことわざは、人間関係においても使われることが多く、特に一度終わった恋愛関係や友情などが、元通りになることは難しいということを表しているんだ。また、もっと広く、失われた機会や過ぎ去った時間などが再び戻ってくることはないという人生の真実を示しているんだよ。
これは、一度壊れた信頼や関係、または一度失われたものは、元の状態に戻すのが非常に困難、あるいは不可能であるということを教えてくれることわざなんだ。人生における変化の恒常性と、ある事象の最終性を受け入れることの重要性を示唆しているんだね。
「破鏡重ねて照らさず、落花枝に上り難し」の使い方
「破鏡重ねて照らさず、落花枝に上り難し」の例文
- 離婚届を出したら、破鏡重ねて照らさず、落花枝に上り難し。もう二度とあの頃には戻れない。
- 別れた妻と復縁したいが、破鏡重ねて照らさず、落花枝に上り難しだから無理だろう。
- 今謝らないと後悔するよ。破鏡重ねて照らさず、落花枝に上り難しというし、一度壊れた友情は元に戻りにくいよ。
- 解散したグループの復活を望むが、破鏡重ねて照らさず、落花枝に上り難しというからあきらめるしかないだろう。
- 信用は一度失うと、破鏡重ねて照らさず、落花枝に上り難しのごとく元に戻らないものだ。
人間関係でも、一度大きく壊れた信頼や関係は元通りには修復しにくいことを表しているんだね。