「人心の同じからざるは其の面の如し」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
人心の同じからざるは其の面の如し
【読み方】
じんしんのおなじからざるはそのおもてのごとし
【意味】
人それぞれ顔が違うように、人の心は同じではないということ。
このことわざは、人それぞれの個性や考え方を尊重することの大切さを示してるんやな。
【出典】
「春秋左氏伝」
【類義語】
・心同じからざること面の如し
・心は面の如し
・十人十色
「人心の同じからざるは其の面の如し」の解説
「人心の同じからざるは其の面の如し」という言葉は、「春秋左氏伝」襄公三一年から来ている言葉で、人の心がそれぞれ異なることを、人の顔の違いに例えて表現しているんだよ。
この言葉は、「人の心はその顔のように異なる」という意味を持っていて、人の顔が一人一人異なるように、それぞれの人の心もまた、独自の感情や考え方、経験によって異なるということを表しているんだ。
たとえば、同じ出来事を目の当たりにしても、それをどう捉えるかは人それぞれで、感じ方や反応も異なる。これは、人々がそれぞれに異なる個性や経験を持っているからなんだ。
このことわざは、人々がそれぞれ異なる心を持っていることを理解し、その多様性を尊重することの重要性を教えてくれるんだ。人の心は、その人なりの独特な特性や価値観を反映しているということを示している言葉なんだね。
「人心の同じからざるは其の面の如し」の使い方
「人心の同じからざるは其の面の如し」の例文
- 人心の同じからざるは其の面の如しであるように、正義の定義も人の数だけある。
- 人を一つにまとめるのは難しい。なぜなら、人心の同じからざるは其の面の如しだからだ。
- 見知らぬ誰かをネット上で批判する人がいるが、人心の同じからざるは其の面の如しで人の心はすべて違うので、誰が正しく誰が間違っているかなんて神様以外判断できない。
- 指紋や唇紋のように、人心の同じからざるは其の面の如しで人それぞれ異なる。
- 人心の同じからざるは其の面の如し、常識とするところも千差万別だ。