【ことわざ】
痩せ馬の声嚇し
【読み方】
やせうまのこえおどし
【意味】
痩せて弱々しい馬が、体に似合わず大きい声で人を脅すことから、口先だけは威勢がよいが、実力がないことの例え。
【語源・由来】
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【類義語】
・痩せ子の大声
・痩せ子の声高
・弱い者の空威張り
・弱虫の強がり
【対義語】
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【英語訳】
The skinny of needless scare
「痩せ馬の声嚇し」の使い方
健太くん、テストの結果はどうだった?
うーん。言えるような点数じゃなかったけど、僕はまだ本気を出していないだけだから。本気を出せば一位をとることができると思うよ。
健太くん、それは痩せ馬の嚇しって言われてもしょうがないわよ。本気を出せばできるってことは本気を出さないとできないんだし、いつになれば本気を出すのか自分でもわからないのでしょう?
そうだね。痩せ馬の嚇しなんて格好悪いよね。よし、ここに宣言します。僕は勉強じゃなく空手に人生をかけて生きていくんだー!
「痩せ馬の声嚇し」の例文
- あの人は、見た目が屈強で強そうだし、話し方も怖そうだけど、痩せ馬の声嚇しで気の小さい男だよ。
- 彼は、コンクールの度に「本当は入賞できないんじゃなくて、あえて、入賞しないんだ」と言っているが、入賞できる実力がないので痩せ馬の声嚇しだ。
- 小さい犬ほど良く吠えるように、あの人は弱虫だからこそ、痩せ馬の声嚇しのような、虚勢を張ったことばかりする。
- 痩せ馬の声嚇しという言葉のように、彼はいつも「三人相手に喧嘩して勝った」とか言っているが、彼は、喧嘩をしたことがないし、気が弱いことも知っている。
まとめ
痩せ馬の声嚇しの代名詞みたいな人が知人にいると思った人が多いと思うが、強い人ほど自分に自信があるので、自分をより良く見せようとせず堂々としていて、他人に議論をふっかけたり、かみついたりしない。弱い人は、実力がなくて、自信がないので、他人に自分を良く見せようとするパフォーマンスが多くなる。自分の実力より大きく見せようとして、他人をむやみやたらに攻撃したり、出まかせをいったりする。外見が痩せ馬であっても、静かに堂々としていられる人間でありたい。