「分別過ぐれば愚に返る」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
分別過ぐれば愚に返る
【読み方】
ふんべつすぐればぐにかえる
【意味】
あまり深く考えすぎると、かえってつまらない事を考えてしまい失敗するという事。
ちょうどいいくらいに考えるのがええってことで、深掘りしすぎると迷いが出てくるってわけや。シンプルに考えることも時には大事やね。
【語源・由来】
「分別」とは、物事の是非や損得などをよく考えることで、物事を考えるのも行き過ぎてしまっては失敗を招くという事から。
【類義語】
・及ばぬは猶過ぎたるに勝れり
・薬も過ぎれば毒となる
・彩ずる仏の鼻を欠く
・過ぎたるは猶及ばざるが如し
・名の木も鼻につく
・念の過ぐるは無念
・礼も過ぎれば無礼になる
・薬も過ぎれば毒になる
【対義語】
・念には念を入れよ
【英語訳】
・Too much discretion becomes stupidity.
「分別過ぐれば愚に返る」の解説
「分別過ぎれば愚に返る」という言葉は、物事をあまりにも深く考えすぎてしまうと、結局は間違った判断や愚かな行動につながってしまう、という意味だよ。
たとえばね、何かを決める時に、あれこれと考えすぎて、本当に大切なことを見失ってしまったり、逆に全然進めなくなってしまうことがあるんだ。このことわざは、考えることは大事だけど、度を越すとかえって問題を複雑にしてしまうと教えてくれているんだよ。
言葉の中で「分別」とは賢明であること、つまり賢く考えることを意味しているけど、「過ぎれば愚に返る」とは、その賢さが過ぎると逆に愚かなことになってしまうということなんだね。
「分別過ぐれば愚に返る」の使い方
「分別過ぐれば愚に返る」の例文
- 分別過ぐれば愚に返るというのだから、あまり深く考えすぎない方が良いと思う。
- 君の気持ちも十分よく分かるが、分別過ぐれば愚に返るというのでもう少し簡単に考えるべきではないか。
- 分別過ぐれば愚に返るといえども、やはりこの様な責任のある立場になると、様々な要因まで気を張り巡らせなければならないので辛い。
- 私のモットーは分別過ぐれば愚に返るなので、いつも物事は自分の直感に従って決断する様に心がけている。
- 分別過ぐれば愚に返るとよく言うだろう。ここへ来て当初とは全く違う方向にプランを練ったところで、良い結果が生まれるとは思えないんだけれど。
適度な思考は賢明な行動につながるけれど、あまりに深く考えすぎると、かえって判断を誤ることがあるという警告だね。