「手の舞い足の踏む所を知らず」の意味(出典・英語訳)
【ことわざ】
手の舞い足の踏む所を知らず
【読み方】
てのまいあしのふむところをしらず
【意味】
うれしさに我慢できなくなって小躍りする様子。大喜びすること。
へぇ、そんな意味があるんやね。第一の意味は、めちゃくちゃ嬉しくて、つい足が踊っちゃうような状態やな。
第二の意味は、すごくあわてていて、どうしていいかわからんくなっちゃう状態を言うんやね。喜びも、あわても、感情が高まってどうにも制御できへん状態を表す言葉やな。
【出典】
「礼記楽記」、および「詩経周南、関雎序」の「不知手之舞之,足之蹈一之也」より。
【英語訳】
Without knowing the place hands or dancing feet.
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「手の舞い足の踏む所を知らず」の解説
カンタン!解説
「手の舞い足の踏む所を知らず」という言葉は、「礼記」の楽記に由来する言葉で、二つの意味を持っているんだ。
- 非常に喜んで思わず小躍りする様子、つまり非常に興奮していて自分の行動を制御できない状態を表しているんだ。この意味では、有頂天になっている様子、すなわち大きな喜びや興奮で理性を忘れてしまう状況を示しているよ。
- あわてふためく様子、つまりパニックや混乱に陥って、どう行動していいかわからなくなる状態を指しているんだ。この意味では、緊急事態や困難な状況に直面して、落ち着いて対応できない状況を表しているんだね。
たとえば、非常に嬉しい知らせを受けたときに、興奮して周囲に飛び跳ねるような状態や、突然のトラブルに遭遇して、どう対処すればよいかわからずに動揺するような状況に対して、「手の舞い足の踏む所を知らず」という言葉を使うことができるんだよ。
このように、「手の舞い足の踏む所を知らず」という表現は、極度の興奮や混乱の状態を表すのに使われる言葉なんだね。
「手の舞い足の踏む所を知らず」の使い方
昨日、偶然、有名な空手家に駅で会ったんだよ。手の舞い足の踏む所を知らずという言葉のように、うれしくて舞い上がってしまったよ。
へえ。良かったわね。二人で写真を撮ってもらったの?
もちろんだよ。額縁に入れて飾るんだ。それに僕の空手の道着袋にサインもしてもらったんだよ。
まあ。すごいわね。ファンにやさしい良い人ね。
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「手の舞い足の踏む所を知らず」の例文
- 絶対落ちるから受けるなと、先生にきつく止められていた大学を受験し、今日、合格発表を見に来たら、自分の番号があったので手の舞い足の踏む所を知らず喜んだのだった。
- 完全に負けを覚悟していたので、思い切ってシュートをしたら、なんとスリーポイントシュートが決まり、まさかの逆転劇に手の舞い足の踏む所を知らず喜んだ。
- みんなで苦労して作り上げた劇だったので、最後の観客のスタンディングオペレーションに感激し手の舞い足の踏む所を知らず喜んだ。
- オーディションの会場には美人でスタイルのいい子ばかりだったので、落ちたと思っていたところに合格通知が来たから、人目もはばからず家のポストの前で手の舞い足の踏む所を知らず喜んだ。
- ここは過疎地で子どもが少ないのだが、今年、初めて地元の高校が甲子園出場を果たし、地域住民のみならず、きっとペットも手の舞い足の踏む所を知らず喜んだに違いない。
第一に非常に喜んでいるために思わず踊り出すような様子、すなわち有頂天になっている状態を表しているんだ。第二に、逆にとてもあわてているさまを意味していて、どう行動していいかわからないほど混乱している状態を表しているんだよ。