【ことわざ】
出物腫れ物所嫌わず
【読み方】
でものはれものところきらわず
【意味】
屁(へ)も腫れ物も時や場所に関係なくおかまいなしに出るということ。大小便や産気づく意味で用いられることもあります。
【語源・由来】
「出物」とは、「屁=おなら」のことで便や鼻水、涙などをさすこともあります。「腫れ物」とは、おできやニキビなどのことです。内部にあるものは、時や場所を選ばずに出るもので、出たところでとがめることもできないということを意味しています。うっかりおならをしてしまった時の言い訳のことばとして用います。
【類義語】
出物腫れ物時知らず(でものはれものときしらず)
【対義語】
―
【英語訳】
Necessity knows no low. (必要に法律はいらない)
「出物腫れ物所嫌わず」の使い方

・・・・・・と。

やだ、健太君。いまおならしたでしょ。

出物腫れ物所嫌わず。自然の摂理(せつり)、ご理解賜りたい。

どうしたの、熱でもあるの?
「出物腫れ物所嫌わず」の例文
- いや失礼しました。出物腫れ物所嫌わず、ごめんなさい。
- 隠そうとしても悪いこと隠せない時代になってきました。出物腫れ物所嫌わずといいます。悪いことが内部から自然と外にでること自体とがめることはできないでしょう。
- 出物腫れ物所嫌わずといいますが、これほどリークが続くということはこの組織の問題は相当根が深いということです。
- 今は体制がしっかりしていて、内部統制も厳しく、情報統制が出来ていますが、いずれ出物腫れ物所嫌わずという時期が来ます。その時にどうするかを今のうちに検討しておくべきです。
まとめ
内部にあるものは時と場所を選ばずに出てくることは真理(しんり)です。どんなに厳重に管理していてもいつかは世の中に出ます。世界中の情報にネットを通じてアクセスできる時代です。古い時代感覚で物事を判断していると大きな間違いを招く時代です。今の時代の流れにのれば、昔と違って国を超えて一夜で世界的な企業が生まれる時代なのかもしれません。