「人を以て鑑と為す」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
人を以て鑑と為す
【読み方】
ひとをもってかがみとなす
【意味】
他人のことば、あるいは行動に自分を当てはめて考え、間違った生き方をしないように慎むこと。
人と接することで、自分自身も成長できるってわけや。他人は自分を映し出す鏡やってことやな。
【語源・由来】
唐書より。中国、唐の太宗が名臣魏徴の死によって鏡を失ったと嘆いたことばによる。「鏡」は鑑で、手本、模範の意味。
【類義語】
・人こそ人の鏡
・他山の石
・人のふり見て我がふり直せ
「人を以て鑑と為す」の解説
「人を以て鑑と為す」という言葉は、他人の言動を鏡のように自分自身に映し出し、それを通じて自己を省みて改善することを意味しているんだ。ここでいう「鑑」とは、手本や模範のことで、他人の良いところを見習い、悪いところからは学んで避けることを表しているよ。
たとえば、周りにいる人たちの中で尊敬できる行動や立派な考えを持つ人がいたら、その人のようになりたいと思うことがあるよね。また、逆に失敗したり、望ましくない行動をとる人を見た時、自分はそうならないようにしようと思うこともある。これがまさに「人を以て鑑と為す」ことなんだ。
この言葉は、「他人から学び、自分自身を成長させることの大切さ」を教えてくれているんだね。自分一人の経験や考えだけでは見えてこないことも、他人の言動を通じて気づくことができる。だから、周りの人たちをよく観察し、彼らから学ぶことで、自分自身をより良くしていこうとする姿勢が重要だってことを思い出させてくれる言葉なんだよ。
「人を以て鑑と為す」の使い方
「人を以て鑑と為す」の例文
- 人を以て鑑と為す、尊敬できる大人がそばにいたおかげで、僕はその人を鑑として頑張ることができました。
- 人を以て鑑と為す、お店の中で携帯電話で話す人をみかけて、格好悪いと思ったので、自分はやらないことにしました。
- 人を以て鑑と為す、電車の中で老女に、さっと席を譲る女性が素敵だったので、ああいう風になりたいと思いました。
- 人を以て鑑と為す、人の行動を見て、自分の今後の行動の判断材料にすることは大切です。
- 人を以て鑑と為す、路上にポイ捨てする人は、こんな風に人に見られているんだな、自分は絶対にやらないと思いました。
他人の良いところを見て学び、また他人の失敗からも教訓を得ることが、自己成長につながるんだ。