「掃き溜めに鶴」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
掃き溜めに鶴
【読み方】
はきだめにつる
【意味】
その場に似合わないような美しい人や優れた人がいるたとえ。
この言葉、なんか希望を感じさせるわ。どんな状況でも、その中にある価値を見つける目を持つことの大切さを教えてくれるね。掃き溜めにいる鶴を見つけられるような目を持ちたいもんやね。
【語源・由来】
むさくるしいごみ捨て場に、鶴が舞い降りるという意味が由来。
掃き溜めはごみ捨て場、鶴は優れたものという意味。
【類義語】
・鶏群の一鶴(けいぐんのいっかく)
・天水桶に竜
・珠玉の瓦礫に在るが如し(しゅぎょくのがれきにあるがごとし)
【英語訳】
A jewel in a dunghill.
「掃き溜めに鶴」の解説
「掃き溜めに鶴」という表現は、ありふれた場所や平凡な環境の中に、それには不釣り合いなほど優れたものや美しいものがある状態を表す言葉だよ。掃き溜めやごみため、塵塚といった場所は、普通は何も価値のあるものは見つからないところ。そんな場所に鶴がいるというのは、非常に珍しいことで、目を引く存在だね。
このたとえは、周囲とは一線を画する人や物、すなわちその場にあるべきではないほど際立って美しいものや価値のあるものを見つけたときに使われることが多いんだ。たとえば、平凡な環境にいながらも、その才能や美しさで周りから一際輝いている人のことを指して「掃き溜めに鶴」と表現することがあるよ。
この言葉は、特定の環境や状況がその中にいる人や物の価値を決定づけるわけではなく、時に予期せぬ場所から素晴らしいものが見つかることを示唆しているんだ。だから、何事も一見の価値がないと決めつけずに、その中に隠された美や価値を見出そうとする視点の大切さを教えてくれる言葉なんだよ。
「掃き溜めに鶴」の使い方
「掃き溜めに鶴」の例文
- こんな山奥の目立たないところに、素晴らしい絵の才能の持ち主が住んでいたなんて、まさに掃き溜めに鶴で驚いた。
- あの劇団の中で彼女は掃き溜めに鶴のような存在だったことは、みんなが知っている。
- 掃き溜めに鶴と言われていた彼女は、ある日スカウトされるとあっという間に人気モデルになった。
- それほど有名でもなく、学力も高くないこの学校で、彼女は掃き溜めに鶴と言われていた通りに、卒業した後は美人な医者として取材されるようになったと聞いた。
- 彼は僕たち落ちこぼれの中の掃き溜めに鶴という存在だった。
鶴は美しさや貴重さの象徴とされているので、その鶴が掃き溜めのような価値を見出し難い場所にいる様子から、意外性や予想外の価値があることを教えてくれる言葉なんだよ。