「肯綮に中る」の意味
【ことわざ】
肯綮に中る
「中る」は、「当たる」とも書く。
【読み方】こうけいにあたる
【意味】
ポイントを抑えること。急所を突くこと。
「肯綮」は、「肯」は骨についた肉。「綮」は筋と肉とがつながっているところ。ともに牛を料理する際、もっとも切り離しにくい所とされる。転じて要所、急所の意。
「肯綮に中る」という言葉は、意見や考えが、ぴったりと要点を突く、つまり的確であることを表しているよ。
なるほどな。要するに、ちょうどいいところをねらって、ズバッと正確なことを言うことやな。
例えば、話してる時に、「それそれ!」って感じで、まさに思ってたことを言われたりする感じか。ピンポイントで正解!ってことやな。
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「肯綮に中る」の解説
カンタン!解説
「肯綮に中る」っていう言葉は、話や意見がピッタリとポイントに当たっている、すごく正確な、っていう意味なんだよ。
例えば、問題の核心や、話の要点をすごく正確に捉えて、それを的確に言ったり説明したりすることを表しているんだ。この言葉の元となったのは、「元史」という歴史書の中の「王都中伝」という話から来てるんだよ。
つまり、言われたことや提案されたことが、まさにその問題の核心を突いている、もしくは非常に適切である、っていう時に使う言葉なんだね。
「肯綮に中る」の使い方
ともこちゃんは要領が良いよね。
肯綮に中るようにすれば、物事は簡単になるわよ。
教科書にもよく「ここがポイント」って書いてあるね。
勉強も肯綮に中ると効率が良くなるわよ。
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「肯綮に中る」の例文
- あの弁慶ですら蹴られたら泣くという肯綮に中る。
- 肯綮に中れば、無敵に思える敵にも勝てる。
- 護身のために付け焼き刃に武道を習うよりも、肯綮に中る攻撃をした方が良い。
- 肯綮に中る説明でとてもわかりやすかった。
- すべての英会話を聞き取ることができなくても、肯綮に中ることで理解できる。
「肯綮に中る」の文学作品などの用例
かの写生文を標榜する人々といえども単にわが特色を冥々裡に識別すると云うまでで、明かに指摘したものは今日に至るまで見当らぬようである。虚子、四方太の諸君は折々この点に向って肯綮にあたる議論をされるようであるが、余の見るところではやはり物足らぬ心持がする。(夏目漱石の写生文より)