「膏燭は明を以て自ら鑠す」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
膏燭は明を以て自ら鑠す
「膏燭は明を以て自ら消ゆ」ともいう。
【読み方】こうしょくはめいをもってみずからとかす
【意味】
才能があるために災難にあい身を滅ぼすということ。
「膏燭」は、ともしび。「鑠す」は、溶けること。
「膏燭は明を以て自ら鑠す」ということわざは、人がその特別な才能や長所のせいで、結局困難やトラブルに巻き込まれ、自らを破滅させてしまうことを表しているんだよ。
ええっと、それは…要するに、自分のすごいところや得意なところが、逆にトラブルの原因になって、結局自分が大変な目にあうってことやな。
ちょっと自分の才能が災いするみたいな。得意なところを持ってるからって、油断せんとこってことやね。
【語源・由来】
ろうそくは灯すとあかるいために溶けて尽きてしまうことから。
【出典】
「淮南子」
【類義語】
・膏は明を以て自ら焚かる
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「膏燭は明を以て自ら鑠す」の解説
カンタン!解説
「膏燭は明を以て自ら鑠す」っていうことわざは、自分の特技や才能のせいでトラブルになったり、自分を痛めつけたりすることを例えているんだよ。
想像してみてね、ローソクをつけると、明るくなるよね。でも、その明るさのためにローソクはだんだんと溶けて小さくなっちゃう。それと同じで、人も自分の能力や特技を生かして役立つけれど、そのせいで大変なことになったり、疲れ果てたりすることがあるんだよ。
「膏燭」とは、ローソクのことを指していて、「鑠く」というのは溶けることを意味しているんだ。だから、このことわざは「自分の才能や特技のせいで大変なことになることもあるよ」と教えてくれているんだね。
「膏燭は明を以て自ら鑠す」の使い方
才能がある人は妬まれやすいよね。
そのために策略にはめられて、本来あるべき地位より格下の地位にされることがあるわね。
膏燭は明を以て自ら鑠すだね。
能ある鷹は爪を隠すが最善策ね。
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「膏燭は明を以て自ら鑠す」の例文
- 出る杭は打たれ、膏燭は明を以て自ら鑠すので才能をひた隠しにした。
- 特に日本では膏燭は明を以て自ら鑠すことになるので、海外で学ぶことにする。
- 溢れんばかりの才能を上司が妬み悪評をたてられた。膏燭は明を以て自ら鑠すとはこのことだ。
- 才能はあまりひけらかさない方が良い。膏燭は明を以て自ら鑠すとなる。
- 膏燭は明を以て自ら鑠すように、才能があるがゆえに身を滅ぼすとは、この国にとって大損失な由々しき事態である。