「死人に妄語」の意味(類義語)
【ことわざ】
死人に妄語
【読み方】
しにんにもうご
【意味】
生きている人が嘘をついて死人に罪をかぶせること。
「妄語」は、うそをつくこと。
なんやねんそれは!つまり、死んだ人のことを使ってウソ八百(はっぴゃく)を並べ立てるってことかいな。死んだ人はもう何も言えへんからな、その点をえげつなく利用するってわけや。
それはあかんで、とってもみみっちいことやねんから。死んだ人にも、生きてる人にも、ちゃんと敬意を払わなアカンってことやな。
【類義語】
・死人に口なし
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「死人に妄語」の解説
カンタン!解説
「死人に妄語」という言葉は、生きている人が嘘をついて、死んでしまった人に何か悪いことをしたかのように言うことなんだ。亡くなった人はもう話すことができないから、自分で「それは嘘だよ」とか「違うよ」とは言えないよね。だから、生きている人が不正なことをしたり、問題を起こしたりしても、その責任や罪を死んでしまった人になすりつけるのは、とっても卑怯(ひきょう)なことなんだよ。
たとえば、何か物がなくなったときに、「あれはおじいちゃんが持っていって、どこかに隠したんだよ」と言ってしまうとか、自分がやった悪いことを、「あれは亡くなった人がやったんだ」と嘘をつくのが「死人に妄語」ってこと。
これは、亡くなった人には守る力がないから、嘘をつかれても困ったことになってしまうんだね。だから、亡くなった人に罪をなすりつけるのは、とても悪いことだと言われているんだよ。
「死人に妄語」の使い方
警察が死人に妄語のように、死人を被疑者にしたんだって。
ひどいわね。早く捜査を終えたかったのかしら。
誰かに罪を着せられて殺されたかもしれないよね。
真犯人が自由に歩き回っているかと思うと怖いわね。
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「死人に妄語」の例文
- 亡くなっているんだから牢屋に閉じ込められることもない。だから死人に妄語は許されると思ったら大間違いだ。死人にも家族がいるんだ。
- 彼に罪をなすりつけよう。死人に口なしだし、死人に妄語を為してもばれないだろう。
- 死人に妄語は、警察が見のがしても閻魔様は見逃さない。
- その瞬間は楽になるが、死人に妄語は生涯重荷を背負うことになる。
- 死人は証拠を提出することも証言をすることもできないので、死人に妄語をされると困る。
死んだ人は自分を守ることができないから、そのような行為は非常に卑怯なことだと言われているね。