「弱冠」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
弱冠
「若冠」と書き誤らない。
【読み方】じゃっかん
【意味】
男子の二十歳のこと。転じて、ニ十歳前後の若者のことをいう。
へぇ、そういうことか。つまり、「弱冠」ってのはもともとは20歳、成人って意味やけど、今では「まだまだ若い」とか言いたいときにも使うんやね。
20歳で冠をかぶるっていうのは、今で言うスーツで成人式を迎えるようなもんか。若さって意味では、どんなときでも使える便利な言葉なんやな。
【語源・由来】
古代中国では、男子が二十歳で元服して冠をつけたことから。
【出典】
「礼記」
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「弱冠」の解説
カンタン!解説
「弱冠」という言葉は、ふたつの意味があるんだよ。
一つ目は、昔の中国の本に書かれている「礼記」という本の中の「曲礼上」という部分に、「二十を弱と曰いて冠す」とあることから来ているんだ。これは、男の子が20歳になったことを指していて、その時代には、20歳になると成人として「冠」という特別な帽子をかぶる儀式を行ったんだよ。だから、「弱冠」とは、20歳、つまり若い男性を指す言葉なんだね。
二つ目は、もっと一般的に、「年が若い」という意味で使われることがあるんだ。たとえば、誰かが何かすごいことを成し遂げたときに、「弱冠の年齢でこれを成し遂げた」と言ったりすると、それはその人がまだ若いのに大きなことをやったっていう意味になるんだよ。
「弱冠」の使い方
あの企業の社長は、弱冠20歳の青年なんだって。
小学生の社長がいるくらいだから、20歳の社長もいるわよね。
若いのにすごいよね。
勉強とビジネスを両立させるなんて偉いわ。健太くんもみならって勉強くらいがんばらないとね。
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「弱冠」の例文
- 弱冠19歳で世界一位になった彼は、天狗になった。
- 並みいる猛者を押さえて弱冠21歳の男性が優勝した。
- 弱冠22歳で世界制覇を成し遂げた。
- 正解最年少の宇宙飛行士誕生だ。弱冠18歳の若者が宇宙に旅立つ。
- 飛び級制度を利用して、弱冠20歳で大学院を卒業している。
また、広く使われるようになって、単に「年が若い」という意味でも使われるようになったんだよ。