【ことわざ】
白羽の矢が立つ
【読み方】
しらはのやがたつ
【意味】
多くの人の中から選び出される。
【語源・由来】
人身御供を求める神が、その望む少女の家の屋根に人知れず白羽の矢を立てるという俗伝から。多くの人の中で、これぞと思う人が特に選び定められる。また、犠牲者になる。
【類義語】
白羽の矢を立てる
【英語訳】
He was surrounded by foes.
The choice falls on some one.
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「白羽の矢が立つ」の使い方

生徒会の会長に僕に白羽の矢が立ったんだ。

へえ。ほかに適任の人はいなかったのかしら?

いやいや。そういうことじゃなく、望まれて選ばれたんだよ。

嘘よ。健太くんなら面白い学校にしてくれそうだもんね。
「白羽の矢が立つ」の例文
- ピンチ・ヒッターとして僕に白羽の矢が立ったんだけど、急だったので大いに困った。
- 一年生を歓迎する会の進行係は、学校で面白いといわれる生徒の中から彼に白羽の矢が立てられた.
- 今度のドラマの主演者には、無名の新人ともこちゃんに白羽の矢が立った。
- あみだくじの結果、あろうことか健太くんに白羽の矢が立った。
- 捜査には、この町の地理に明るい人物が良いということで、僕に白羽の矢が立った
まとめ
日本古来の風習で、昔は日照りや水害などの天災が続くと、神様の怒りを鎮めるために「人身御供」というものが求められた。この人身御供というのは神様のために人間の身体を奉げるというもので、多くの場合生贄として選ばれるのはまだ大人になっていない少女だった。そして生贄として選ばれる少女の家の屋根には神様が目印として白羽の矢を立てた。神様に選ばれたということで名誉なことと思われていた。そこから、現代では「犠牲者」という意味ではなく良い意味で使用される。朝、起きてみて屋根に白羽の矢がたっていても、今では犠牲者の意味はないのでご安心を。