「芝蘭の室に入る如し」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
芝蘭の室に入る如し
【読み方】
しらんのしつにいるごとし
【意味】
芝蘭のような香り高い草がある部屋に長時間いると香りが身に染み付くように、徳の高い人間と交際すると知らぬうちに良い影響を受けるということ。
「芝蘭」は、霊芝とふじばかまのこと。ともに良い香りを放つ草で、すぐれた人や物のたとえ。
へぇ、それはええ教えやな。つまり、「良い人と交流すると、その人の良い影響を受ける」ってことやな。芝草や蘭の香りのように、優れた人との交流が自分に良い影響を与えるんやな。
立派な人と親しくすることで、その人の価値観や行動が自分にも良い影響をもたらすってことや。
【出典】
「孔子家語」
【類義語】
・芝蘭の化
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「芝蘭の室に入る如し」の解説
カンタン!解説
「芝蘭の室に入る如し」ということわざは、優れた人物と交流することで、その人の良い影響を受けるという意味を持っているんだ。この言葉は『孔子家語』に由来しており、芝草や蘭の香りが漂う部屋に入ると、いつの間にかその良い香りが身に染みつくように、素晴らしい人々との交流が自分に良い影響を与えることをたとえているんだね。
このことわざは、人との交際が自分自身に及ぼす影響の大きさを示しているよ。例えば、品格があり、知識豊かで品行方正な人々との関わりが、自分自身の思考や行動、性格に良い影響を与えることを意味しているんだ。
「芝蘭の室に入る如し」という表現は、人は周囲の人々から影響を受けるため、良い人々との交流を大切にすることの重要性を教えてくれるんだ。つまり、優れた人々と交流することで、自分自身も良い影響を受けて成長することができるということを示しているんだね。
「芝蘭の室に入る如し」の使い方
父さんが友だちは選びなさいって言うんだ。
芝蘭の室に入る如しって言うし、健太くんは影響を受けやすいタイプだから良い友人と付き合って欲しいんでしょうね。
父さんから見れば悪い友達でも、僕にとってはおもしろい友だちなのに。
親の心子知らず、子の心親知らずね。健太くんには理解できないだろうけど、お父さんだって意地悪で言ってるわけじゃないのよ。
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「芝蘭の室に入る如し」の例文
- 芝蘭の室に入る如し、彼はよき友に恵まれ悪の道から足を洗った。
- どうしようもない生徒だったが、芝蘭の室に入る如しというように彼らに感化され穏やかな子になっていった。
- 優秀な子が多い学区に子供を通わせれば、芝蘭の室に入る如し優秀な子になるだろう。
- 徳の高い人との交際は芝蘭の室に入る如しで、良い影響を与え人生を豊かにしてくれる。
- すぐれた子たちに囲まれて育つことで、芝蘭の室に入る如し荒んだ彼の心は癒され徳の高い人間に成長した。
立派な人との交友は、その人の価値観や行動が自分に良い影響を与え、自身も向上することを示している言葉なんだ。