「千石取れば万石羨む」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
千石取れば万石羨む
【読み方】
せんごくとればまんごくうらやむ
【意味】
人間の欲の際限のなさをいう。
これは、人間はどれだけ物やお金を手に入れても、まだまだ欲しいと思う傾向があるということを教えてくれるんやな。
【語源・由来】
千石の禄をもらえるようになると、万石の禄をもらうものをうらやむようになる意から。
【類義語】
・隴を得て蜀を望む
・亀の年を鶴が羨む
「千石取れば万石羨む」の解説
「千石取れば万石羨む」ということわざは、人が一度ある程度の成功や地位を手に入れると、さらに大きな成功や地位を望むようになる、つまり人間の欲望には終わりがないということを表しているんだよ。ここでいう「千石取り」と「万石取り」は、古代中国での官位や俸禄の単位で、千石取りがある程度の地位にあると、さらに高い地位である万石取りを羨むようになるという例えなんだね。
このことわざは、人間が一度目標を達成すると、次なるより大きな目標を追い求めるという人間の性質を指摘しているんだ。例えば、あるレベルの成功を収めた人が、さらに高い成功を望むようになることがあるよね。
この言葉は、人間の欲望が絶えず拡大し続けるという性質を示していて、満足することなく常にもっと多くを求めることの虚しさや危険性を教えてくれるんだ。また、現状に満足し、欲望をコントロールすることの重要性を示唆しているんだね。欲望の追求は無限であり、いつかは満足し現状に感謝することが大切だという教えなんだ。
「千石取れば万石羨む」の使い方
「千石取れば万石羨む」の例文
- 政府が給料アップを推進しているが、千石取れば万石羨むように世の中の人は満足しないだろう。
- 人間の欲望に限界はなく、千石取れば万石羨むように満たされることはないが、そのおかげで進化発展してきたとも言える。
- 人は足ることを知ることはなく、千石取れば万石羨むように欲望に終わりがない。
- 隣の芝生は青く見えるし、千石取れば万石羨むように、人間の知能がどれだけ高くなっても羨望と欲望にはかなわない。
- 健太くんは千石取れば万石羨むような人だから、手にした給料はすぐに物欲を満たすために使われる。しかし一向に満たされないようだ。