「滄海の遺珠」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
滄海の遺珠
【読み方】
そうかいのいしゅ
【意味】
才能がありながら、取り立てられず埋もれている立派な人物や有能な人材。
[side type=”normal”]「滄海」は、果てしなく広がる青海原。[/aside]
人々が気づかないかもしれないけど、その中には素晴らしい人材や才能が潜んでいるんや。このことわざは、そのような人々に注目して、彼らの才能を活かす機会を与えることの重要性を教えてくれるんや。
【語源・由来】
大海に取り残された珠の意から。
【出典】
「新唐書」
「滄海の遺珠」の解説
「滄海の遺珠」という言葉は、世に知られずに埋もれている優れた人物や有能な人材を指すたとえ言葉なんだよ。「滄海」とは広大な海を意味し、「遺珠」とは見落とされたり採集に失敗したりして海の中に残された真珠を表しているんだね。この表現は、海の広さに隠れて見つけられない真珠のように、社会の中でその価値が認識されずにいる優れた人材を例えるのに用いられるよ。
この言葉は、「唐書」の「狄仁傑伝」に由来しており、世の中には認識されていないが、実際には大きな価値や才能を持つ人物が存在するということを示しているんだ。つまり、このことわざは、隠れた才能や未発掘の人材の存在を認識し、それらの価値を見出すことの重要性を教えてくれるんだよ。
「滄海の遺珠」は、優れた才能や能力を持ちながらも、さまざまな理由で世間から注目されていない人物を表す際に使われる言葉なんだ。このことわざは、見落とされがちな才能や価値を見出し、適切に評価することの重要性を示唆しているよ。また、才能があっても必ずしも表舞台に出るわけではないという現実を表しているんだね。
「滄海の遺珠」の使い方
「滄海の遺珠」の例文
- どうして今まで世に出てこなかったんだ。まさに滄海の遺珠といえる逸材じゃないか。
- 滄海の遺珠を探して全国を行脚する。
- 地球の裏側まで来た甲斐あって、滄海の遺珠に出会えた。
- 滄海の遺珠を放っておくのは、日本にとって大損失である。
- この業界の救世主になるであろう彼は、運に恵まれず滄海の遺珠だった。