「大姦は忠に似たり」の意味(出典)
【ことわざ】
大姦は忠に似たり
【読み方】
たいかんはちゅうににたり
【意味】
大悪党はなかなか尻尾を出さず忠臣に見えることがあるので、表面で人を判断してはいけない。
「大姦は忠に似たり」ということわざは、悪い人でも表面上は善人に見えることがあるため、見た目だけで人を判断してはいけないという意味なんだ。
なるほどな。つまり、「見た目だけで人を判断すると、悪い人でも善人に見えることがあるから気をつけなあかん」ってことやな。悪い人でも上手にごまかして善人に見せかけることができるってことやねん。
だから、人を判断する時は見た目だけではなく、行動や言葉もしっかり見て判断することが大切なんや。
【出典】
「宋史」
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「大姦は忠に似たり」の解説
カンタン!解説
「大姦は忠に似たり」という言葉は、「宋史」の呂誨伝に由来し、非常に悪質な人物(大姦)が、巧みに自分の本性を隠して忠実な人間のふりをするため、外見上はまるで真の忠臣のように見えるという意味のことわざなんだ。
この表現は、特に政治や社会の中で、悪人が自分の真の意図や悪意を隠し、信頼や尊敬を得るために忠誠心があるかのように装うことを警告しているんだ。彼らは表面上は模範的で忠実な行動を示すが、実際には自己の野心や利益のために緻密に計画し、主君や他人を欺くことを意味しているんだ。
このことわざは、人を見るときには外見や表面的な行動だけでなく、その背後にある意図や本性を慎重に判断する必要があることを教えてくれるんだよ。また、非常に悪質な人物でも非常に巧みに自分を隠し、忠実な人間のふりをすることができるという、人間の欺瞞に対する深い洞察を提供しているんだ。それは、外見や初期の印象に騙されず、深い判断力や洞察力を持つことの重要性を示しているんだね。
「大姦は忠に似たり」の使い方
あの子が僕に忠実な後輩だよ。僕のお気に入りなんだ。
大姦は忠に似たりっていうから気をつけた方が良いわ。
織田信長みたいに裏切られるの?
明智光秀だって忠臣だったからね。
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「大姦は忠に似たり」の例文
- 大姦は忠に似たりと思うと誰も信用できなくなる。
- 大姦は忠に似たりと言えども、人間は感情の生き物だからいつかはぼろを出すだろう。
- 信頼する部下でも大姦は忠に似たりというので、心をフルオープンにはしない。
- 直感が気をつけろと警告を出している。大姦は忠に似たりというし気をつけよう。
- だまされないようにしないと大姦は忠に似たり。足元をすくわれないように細心の注意を払う。