「朝菌は晦朔を知らず」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
朝菌は晦朔を知らず
【読み方】
ちょうきんはかいさくをしらず
【意味】
短く儚い命のこと。限られた境遇にある人間には、広大な世界を理解することはできないということ。
そして、人生っていうのはあっという間やから、色んな経験をして、いろんなことを学んでいくことが大事やな。いつまでも自分の小さな世界だけで満足せずに、大きな世界を見てみるのも大切やな。
【語源由来】
朝生えて夕方に枯れるきのこは、ついたちもみそかも知らない意から。
【出典】
「荘子」
「朝菌は晦朔を知らず」の解説
「朝菌は晦朔を知らず」っていうことわざは、自分の小さな世界だけしか知らない人が、広大な世界があることに気づかないっていう意味だよ。これは、自分の経験が狭く、広い視野を持っていない人を指して使われるんだ。
「朝菌」っていうのは、朝に生えて、夕方には死んでしまうくらい短命なキノコのことを指すんだよ。だから、そのキノコは一日しか生きられないから、月が新月から満月になる、つまり晦朔(げっさく)を知ることができないんだ。
例えば、田舎にずっと住んでいて、都会に行ったことがない人が、「都会って何も良いことがなさそう」と言っていたとするね。でも、それは都会の良さを知らないから言っているだけで、実際には都会にはたくさんの楽しみや便利さがあるんだ。そういう人に対して「朝菌は晦朔を知らず」って言うことができるよ。
だから、このことわざは自分の知識や経験が限られている人に対して、もっと広い視野を持つことの大切さを教えてくれているんだよね。
「朝菌は晦朔を知らず」の使い方
「朝菌は晦朔を知らず」の例文
- 人生は短く、朝菌は晦朔を知らずだからやりたいことは後回しにしない。
- 少年老い易く学成り難しというし、朝菌は晦朔を知らずというから、時間を有意義に使って学ぶ。
- 朝菌は晦朔を知らずというが、ニューヨークに来て、自分は世界を知った気になっていただけで何も知らなかったのだと気付く。
- 都会に出ないと朝菌は晦朔を知らずというように、見識が狭い人間になると思っていたが、情報化社会のおかげでそうでもない。
- 朝菌は晦朔を知らずというように人生はあっという間だから、落ち込んでいる暇はない。
また、これは人生が短いことを表しているんだ。