「直躬父を証す」の意味(出典・故事・類義語)
【ことわざ】
直躬父を証す
【読み方】
ちょくきゅうちちをしょうす
【意味】
正直すぎて、かえって道に外れること。
つまり、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」っていうことやな。
正直さも程々にせんと、逆にトラブルの元になるかもしれへんっていう教訓があるんやな。これは、物事には適度な節度が必要やということを教えてくれる表現やろうな。
【出典】
「論語」
【故事】
直躬が、自分の父が羊を盗んだと正直に申し出て証人になったという故事から。
【類義語】
・直躬の僧は信無きに若かず
・父羊を攘む子之を証す愚昧
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「直躬父を証す」の解説
カンタン!解説
「直躬父を証す」っていうことわざはね、ものすごく正直であることが逆に問題を起こす、ちょっと道を外れてしまうことを示しているんだよ。
この言葉は、昔の中国のお話からきていて、父親が羊を盗んだことを、息子が正直に人々に告げたっていう話が元になってるんだ。その息子の名前が直躬だったんだよね。
でも考えてみて、もしご自分のお父さんが何か悪いことをしたとき、それを皆に言ってしまったら、家族が大変なことになってしまうよね。だから、このことわざは「正直すぎると、かえって問題を大きくしてしまうこともあるよ」という教えを示しているんだ。
つまり、「直躬父を証す」っていうのは、「正直さが過ぎて、結果的に自分や周りの人々を困らせてしまうこと」を指しているんだよね。それだけに、正直さは大切だけど、どう表現するか、どう行動するかも同じくらい大切なんだよ。
「直躬父を証す」の使い方
父さんの悪行を洗いざらいTwitterにつぶやいたんだ。
警察の目に留まってしまうわよ。
警察が来て連行されていったよ。僕って正義のかたまりだな。
直躬父を証すというように、度が過ぎるわよ。そういう時は警察にばれないように、お父さんを正しい道に戻させるのが親孝行なんじゃないの?
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「直躬父を証す」の例文
- 正直であることが正しいと思っていたが、直躬父を証すというように正直さが人を傷つけることもあるのだと学んだ。
- 直躬父を証すというが、生きていく上で優しい嘘が必要な時もある。
- 健太くんは稀に見る正直者だが、直躬父を証すのように、いつかその正直さが原因でトラブルにならないか心配だ。
- 正直に生きよと教えたが、直躬父を証すという故事にもあるように、ほどほどにな。
- 思ったことを正直に口に出すことが、必ずしも正しいとは言えない。直躬父を証すという。各国の首相が正直な発言をし始めたら、即刻戦争に発展するだろう。
まさに、過度の正直が逆に問題を生むことを示す言葉だね。