【ことわざ】
後生畏るべし
【読み方】
こうせいおそるべし
【意味】
若い人はさまざまな可能性を秘めている。
自分よりも若いからといって、侮れないだけでなく、恐れなければならない存在だというたとえ。
【語源・由来】
「論語(ろんご)・子罕(しかん)」より出典。
「後生畏るべし。焉(いずくん)ぞ来者(らいしゃ)の今に如(し)かざるを知らんや。四十五十にして聞こゆること無きは、斯(こ)れ亦(また)畏るるに足らざるのみ。」
青年こそ畏敬すべきである。未来の人間が現在の人間に及ばないなどと、どうしてわかるだろうか。四十五十になっても何の名声も持たない人間は、畏敬するにあたらない。
と、あることに基づく。
「後生」とは、あとで生まれたという意味。
「畏る」とは、おそれ敬う、おそれ多いと感じるという意味。
【類義語】
−
【対義語】
–
【英語訳】
Because, it is since the younger generation is promising.
「後生畏るべし」の使い方

ぼくのいとこが遊びに来て、一緒にキャッチボールをしたよ。

そうなのね。楽しかったかしら?

ぼくよりもずっと小さいのに、コントロールが抜群で驚いたよ。

後生畏るべしね。
「後生畏るべし」の例文
- 今年入社した社員はみんなとても優秀で驚いているんだ。後生畏るべしだね。
- 今時の若者はそれほど仕事ができない、などと侮っていると、すぐに自分が取り残されてしまうよ。後生畏るべしだ。
- 新しく加入した選手たちは、若いけれど能力が高い者が多いようだ。しっかりトレーニングをしないと、後生畏るべしだ。
- 彼女は大学を卒業したばかりだというけれど、なんでもできてしまうね。後生畏るべしだよ。
- いくら経験を積んでいるといっても、油断していてはいけないよ。後生畏るべしというからね。
若者は恐ろしい、または非常識なことをするという意味で使うのは誤りなので注意が必要。
「今時の若者はすぐにキレるから、後生畏るべしだ。」
「後生畏るべしというけれど、若い者は知らないことが多すぎて、間違ったことも平気でする。」
などと使うのは誤り。
「今時の若者はすぐにキレるから、後生畏るべしだ。」
「後生畏るべしというけれど、若い者は知らないことが多すぎて、間違ったことも平気でする。」
などと使うのは誤り。
まとめ
後生畏るべしというように、若者には多くの可能性が秘められているのではないでしょうか。
お互いに尊重し合い、高め合えるような関係になりたいものですね。