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「遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らず」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らず
【読み方】
とおくききをもとめてちかくとうりんにあるをしらず
【意味】
優秀な人が身近にいるのに気が付かないこと。
「麒麟」は、一日に千里走る名馬。「東隣」は、すぐとなり。
「遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らず」という言葉は、遠くの価値あるものや素晴らしいものを追い求めるも、実は身近にもそれと同じくらい価値のあるものがあるのに気づかないことを指しているよ。
ええっ、それはつまり、他人のいいところや他所の素敵なものにばっかり目が行って、自分の良さや家の近くにある宝物に気づかんてなことやな。
いつも遠くを見てるから、足もとの花や宝石に気づかんってわけや。大事なのは、遠くも近くもちゃんと見ることやな。
【出典】
「晋書」
晋の南宮の長官成藻が強引に面会を求めてきた馮素弗と数日語り合ってみてはじめて豪快な人物であることを知り、喜んでいったことば。
【語源由来】
遠くまで足を運び名馬を探し求め、すぐそばに名馬がいることに気が付かないことから。
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「遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らず」の解説
カンタン!解説
「遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らず」という言葉は、賢人や優れた人材がすぐ身近にいるのに、それに気づかずに遠くで探そうとすることを表しているんだ。この表現は、価値あるものや大切なものが実は身近に存在しているにもかかわらず、遠方でそれを探し求める人の行動を風刺しているんだよ。「騏驥(きき)」は古代中国で優れた馬の例えとして使われているんだ。このことわざは、特に賢者や優れた才能を持った人に対して使われることが多いんだね。
例えば、会社や組織で優秀な人材を採用しようとして、外部から高い給料で人を雇う一方で、自社内にすでに素晴らしい能力を持つ人がいることに気づいていない場合などに当てはまるよ。また、地域社会や身近な環境にも、才能や知識がある人がいるのに、それに気づかずに他所を探すことも同じような状況を示しているんだ。
このことわざは、時には遠くを見る前に、まずは自分の周りをよく見ることの重要性を教えてくれるんだよ。
「遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らず」の使い方
この鉛筆が欲しくて県外の店まで探しに行っちゃった。
遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らずだね。学校の隣の文房具屋にあるよ。
営業しているのかどうかわからないようなあの店にあるの?
灯台下暗しだね。
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「遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らず」の例文
- 名選手を探して全国を回ったが、遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らずというように自分の息子が一番優秀だということに気が付いた。
- 不可能を可能にする人材を探し求めていたが、遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らずのごとくまさか妻にできるとは思わず驚きだった。
- おいしい食材を津々浦々を探し回ったが、遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らずだった。こんなに近くにあったんだ。
- 遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らずというから、近くから探してみると良いよ。
- 遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らずというように、身近な存在が一番優れていると気が付いたが、気が付けたことはとても良いことだったので、遠くまで探し求めたことは無駄ではなかった。