【ことわざ】
虎を野に放つ
【読み方】
とらをのにはなつ
【意味】
・猛威(もうい)ある人を自由気ままに、の威(い)をふるうことができるような状態におくことのたとえ。
・わざわいのもととなる者を除かないで、後に大きな害をのこすことのたとえ。
【類義語】
千里の野に虎を放つ(せんりののにとらをはなつ)
【英語訳】
to set a tiger set free という表現があります。 it is dangerous to set a tiger free. (虎を放つほど危険だ)が一例です。
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「虎を野に放つ」の使い方
健太君。何かうれしいことがあったの?
今度の日曜日にお父さんがVRゲームランドに連れてってくれるんだ。
虎を野に放つようなものね。お父さん大変だわ。
虎なんかいないよ、仮想現実だよ。遅れてる~、知らないんだな。
「虎を野に放つ」の例文
- 長男が東京の大学へ行きたいという希望を持っているのですが、普段の行いを見ていると虎を野に放つようで心配でどうしようもありません。
- いくら社長が途中経過を知りたいからといって、その調整会議に社長を含めるのは虎を野に放つようなもので、まとまる話もまとまらなくなります。
- 自由奔放(じゆうほんぽう)ということは、彼にとってみれば当たり前のことなのでしょうか、虎を野に放つとはまさに彼のためにあることわざのようです。
- 自分達で押さえることができないからといって虎を野に放つのであれば、放った会社にも責任が生じることを覚悟することが必要でしょう。
まとめ
虎は十二支(じゅうにし)の中で架空の龍を除いて、動物園以外では日本には生息しない唯一(ゆいいつ)の動物です。万葉集(まんようしゅう)や日本書記(にほんしょき)には虎の記述がありますが、実物の虎が初めて日本に来たのは平安時代だそうです。