「日計足らずして歳計余り有り」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
日計足らずして歳計余り有り
【読み方】
にっけいたらずしてさいけいあまりあり
【意味】
一見利益がなさそうでも長期にわたれば利益が出るということ。日々の計算では利益がないように見えるが、一年間の計算では利益がある。
長期的な視野で物事を考えることの大切さを示してる言葉や。目先の小さな損得にとらわれずに、大きな流れを見ることが重要やってことやな。長期的な視点で物事を考えるのは、ビジネスや人生の様々な面で大切やね。
【出典】
「文子」
【類義語】
・日勘定では足らぬが月勘定では余る
・日に計れば算無く歳に計れば余り有り
「日計足らずして歳計余り有り」の解説
「日計足らずして歳計余り有り」という言葉は、短期的には利益が見えないように思えても、長期的に見るとしっかりと利益があることを意味しているんだよ。これは、日々の計算や成果では儲けがないように見えるけれど、一年間という長い期間を通じて見ると、実際には利益があるという状況を表しているんだ。
たとえば、ビジネスで日々の売り上げがあまり良くないように見えても、一年を通じて見ると、しっかりと利益が出ているというような場合がこれに当てはまるね。また、毎日の勉強がすぐに成果として現れないけれど、長い時間をかけると大きな知識やスキルが身についていることも、「日計足らずして歳計余り有り」の例と言えるよ。
この言葉は、短期的な視点ではなく、長期的な視点を持つことの重要性を教えてくれているんだね。一時的な成果にとらわれず、長い目で物事を見ることで、真の価値や利益を見いだすことができるという教訓が込められているんだよ。
「日計足らずして歳計余り有り」の使い方
「日計足らずして歳計余り有り」の例文
- 店長は毎日売り上げを見てため息をついているが、日計足らずして歳計余り有り、最終的には黒字化するだろうに。
- 目先の利益に捉われると大局を見誤るものだ。経営方針はこのままでいい。日計足らずして歳計余り有りというように利益はちゃんと出る。
- 日計足らずして歳計余り有りのはずだったが、急激な円安で計画が狂った。
- 一見利益がなさそうだと契約しなかった会社が、日計足らずして歳計余り有りのようにがっつり利益を出し驚かされた。
- 日計足らずして歳計余り有りというから、長期的な目で売り上げをしっかり検討しないといけない。