「日暮れの山入り」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
日暮れの山入り
【読み方】
ひぐれのやまいり
【意味】
大抵の人がしないようなことをすること。怠け者が生活できなくなってから、あわてて働き始めること。
普通じゃない行動や遅すぎるスタートがもたらす困難って、本当に避けたいもんや。計画的に事を進める、そして先延ばしにしないっていうのは、どんな状況でも大事なことやね。
【語源由来】
日が暮れてから山に入って仕事をすることから。
【類義語】
怠け者の節供働き
「日暮れの山入り」の解説
「日暮れの山入り」という表現は、日が暮れてから山に入ることを直接的に表しているけれど、比喩的には、通常では考えられないような遅い時期や不利な状況から物事を始めること、または怠けていた結果、不都合が生じてから慌てて行動を始めることを意味しているんだ。本来であれば、日が暮れると視界も悪くなり、山仕事は危険が伴うため、普通は避けられる行為。この表現は、日中のうちに仕事を終えるのが普通であるにもかかわらず、遅くまで働くことの不合理さや、後手に回った行動の結果としての苦労を暗示しているよ。
例えば、締切が迫っているのにもかかわらず、ギリギリまで手をつけないでいた仕事を、期限直前になって急いで取り組む様子などが「日暮れの山入り」に例えられるね。このような行動は、計画的に事前に対処しておけば避けられたはずの困難やストレスを自ら引き起こしていることになるんだ。
この言葉は、物事を先延ばしにすることのデメリットや、早め早めの行動の重要性を教えてくれる。また、最初から適切に計画を立てておけば、無理なく、また安全に目的を達成することができるということを示唆しているよ。
「日暮れの山入り」の使い方
「日暮れの山入り」の例文
- 彼はまさに日暮れの山入りのように、試験の一週間前になってからやっと勉強を始めた。
- 締め切りが迫ってきてから怠け者の健太くんが、日暮れの山入りで動き出す。
- 結婚式が近づいてから日暮れの山入りでダイエットを始めたが、十分な結果が出なかった。
- あの会社は日暮れの山入りで新製品の開発を急ぎ始めたが、競争相手にはとうに追いつけなかった。
- 日暮れの山入りで仕事を探し始めたが時すでに遅し、不況で求人はなかった。
通常、日が暮れると視界が悪くなり、山では危険が伴うため、普通の人は避ける行動なんだ。この表現を使って、一般的ではない、または遅すぎる行動を取ることを指しているんだよ。