「人食い馬にも合い口」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
人食い馬にも合い口
ひとくいうまにもあいくち
【意味】
乱暴者にも頭の上がらない相手や気が合う者がいる。
人との関係って、相性が大事やってことやね。誰かと合わないと感じたら、もしかしたらもっと相性のいい人がいるかもしれへんね。
【語源由来】
噛み癖のある馬でも、相性の良い人にかかれば従順で暴れないという意から。
【類義語】
・蹴る馬も乗り手次第
・癖ある馬に乗りあり
「人食い馬にも合い口」の解説
「人食い馬にも合い口」ということわざは、とても深い意味があるんだ。「かみつく癖があるような手に負えない馬でも、相性が合う人がいれば、その人には従順になる」という話から来ていて、これを人間関係に当てはめると、「どんなに手に負えないと思われる人でも、相性が合う人がいればうまくやっていける」という教えになるんだよ。
たとえば、学校や職場に一見扱いにくいと思われる人がいたとしても、その人と特別にウマが合う人がいて、その人とだけはすごくいい関係を築けることがあるんだね。それは、人と人との間には見えない相性があって、その相性が良ければ、誰とでも良い関係を持てる可能性があるってことを教えてくれているんだ。
このことわざは、「人との関係で大事なのは、相性や互いに合うことを理解し合うこと。見た目や最初の印象だけで判断しないで、お互いの良い面を見つける努力をしよう」というメッセージを伝えてくれているんだね。だから、誰かとうまくいかない時は、相性の良い人を見つけることが大切だってことを忘れないようにしよう。
「人食い馬にも合い口」の使い方
「人食い馬にも合い口」の例文
- 最も厳しいと評判の彼も健太くんには異常に優しく、まさに人食い馬にも合い口だ。
- 誰もが避けるほどの問題児である生徒でも、担任の先生には素直に従うが人食い馬にも合い口というもので、先生の接し方が彼らを変える鍵となる。
- 地域のボランティア団体で皆が手を焼く手強い老人がいたが、若い新メンバーとは不思議と気が合い人食い馬にも合い口の格言が、この関係をよく表している。
- 猫は選り好みが激しく、特定の人にしか懐かないとよく言われるが、我が家の猫も例外ではなく人食い馬にも合い口のごとく、家族の中でも唯一祖母にだけは甘える姿を見せる。
- 近所に荒っぽい言葉遣いのおばさんがいるが、人食い馬にも合い口というように私の母だけは気が合うようで、よく言葉を交わしている。