「豚を盗んで骨を施す」の意味(語源由来)
【ことわざ】
豚を盗んで骨を施す
【読み方】
ぶたをぬすんでほねをほどこす
【意味】
大きな罪を犯しながら、小さな善行をして善人ぶること。
ほんでな、これは「大きな悪いことをしておいて、ちょっとしたいいことをするだけで許されると思ってる」っていう皮肉を言うてるんやな。豚を盗んで、その後で骨を人にやるくらいじゃ、本当の意味での償いにはならんってことや。
このことわざは、小さな善行が大きな罪を消し去ることはできへんという教訓を伝えてるんや。大事なのは、大きな問題を起こしたら、それに見合うちゃんとした対応をすることやね。
【語源由来】
豚を盗んで丸ごと食べたのに、盗まれて困っている人に骨を与えて助けたふりをすること。
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「豚を盗んで骨を施す」の解説
カンタン!解説
「豚を盗んで骨を施す」という言葉は、大きな悪事を犯した後に、それをごまかすために小さな善行をすることを批判的に表現していることわざだよ。この表現の由来は、豚を盗むという大きな罪を犯した後で、その豚の骨を施しに使うという行為から来ているんだ。
このことわざは、重大な問題や罪を犯した後に、表面的な小さな善行で罪を帳消しにしようとする人の行動を描いていて、そうした行為が本質的な問題解決にはならないことを示しているんだ。たとえば、不正をして大きく利益を得た人が、その一部を寄付することで良い人のふりをするような場合に使われることがあるよ。この言い回しは、真の意味での罪の償いや責任の取り方を問い直すために用いられることが多いんだね。
「豚を盗んで骨を施す」の使い方
昨日の試験、カンニングしたんだって?
先生にばれてしまってね。今朝、教室の掃除を手伝ってお詫びしたんだ。
掃除したくらいで、カンニングのことが許されるわけないよね。まさに豚を盗んで骨を施すだね。
そうだね、大きな間違いをした後で、小さないいことをしても、それで全部チャラにはならないんだよね。
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「豚を盗んで骨を施す」の例文
- 彼は多くの不正を働いてお金を稼いだ後で、少額の寄付をすることで良心を安めようとしたが、それはまさに豚を盗んで骨を施す行為だ。
- 会社の資金を横領した上司が、その一部を慈善団体に寄付した話を聞いて、同僚たちは豚を盗んで骨を施すの典型だと嘲笑った。
- 彼女は違法に競争相手の商売を潰し、その後で被害者の子供たちに奨学金を提供したが、それは豚を盗んで骨を施すとしか言いようがない。
- 地元の政治家が選挙のために不正な資金集めを行い、そのごく一部を災害支援に寄付することで、自身のイメージを磨こうとした。これは豚を盗んで骨を施す行為である。
- 彼は違法に森林を伐採して巨額の利益を得た後、その一部で環境保護団体に寄付を行ったが、その行為は豚を盗んで骨を施すに他ならない。
このことわざは、豚を盗むという大きな罪を犯した後で、豚の骨を施し物として他人に与えることから来ており、その行為が罪の重さに比べて不十分であることを示しているよ。