「大賢は愚なるが如し」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語)
【ことわざ】
大賢は愚なるが如し
【読み方】
たいけんはぐなるがごとし
【意味】
とても賢い人は、賢いことを表に出したりしないので、一見愚か者のように見えるというたとえ。
自分で自分を誇らないで、静かにいても、本当に大事な時にはしっかりと役立つんやな。そういう人を見分けるのが難しいけど、そんな謙虚な人がほんまにえらい人なんやね。
【語源由来】
「蘇軾(そしょく)」より出典。
「大勇は怯なるが若く、大智は愚の如し」
本当に勇気のある者は一見臆病者のように見え、本当に知恵ある者は一見愚か者のように見える。
と、あることに基づく。
【類義語】
・大巧は拙なるが若し(たいこうはせつなるがごとし)
・大智は愚の如し(たいちはぐのごとし)
・能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)
・深い川は静かに流れる(ふかいかわはしずかにながれる)
【対義語】
・空き樽は音が高い(あきだるはおとがたかい)
・浅瀬に仇波(あさせにあだなみ)
【英語】
The wise man often must play the fool.
Extremes meet.
And he is oft the wisest man who is not wise at all.
「大賢は愚なるが如し」の解説
「大賢は愚なるが如し」または「大知は愚のごとし」ということわざは、非常に賢い人々や大いなる知識を持つ人々が、しばしばその知恵や知識をひけらかさず、控えめで謙虚な態度を取るため、表面上は愚かに見えることがあるという意味のたとえ話なんだ。
この表現は、真に賢い人々は、自己の知識や能力について大声で話す必要を感じないという観察に基づいているんだ。彼らは自己の洞察や理解を控えめに保ち、必要な時にのみ知識を用いる。その結果、賢い人々はしばしば普通の人々や知識が少ないと見られがちな人々のように見えるかもしれない。しかし、実際には、彼らは深い知識と理解を持っており、必要なときに適切に行動する能力があるんだ。
「大賢は愚なるが如し」は、賢さや知恵の真の本質についての洞察を提供するんだ。それは、外見や初期の印象に惑わされず、人の内面やその行動、決断の質を見ることの重要性を示しているんだね。また、謙虚さや控えめな態度が真の知識や賢さのしるしであることを強調しており、見栄や虚栄心ではなく、実質的な理解や洞察に価値を置くべきだと教えてくれるんだ。
「大賢は愚なるが如し」の使い方
「大賢は愚なるが如し」の例文
- 彼は物静かで大人しいけれど、知識が豊富でとても頼れる男だ。大賢は愚なるが如しということか。
- 大賢は愚なるが如しというように、その人が賢いかどうかは見た目ではわからない。
- 彼女は気が弱くて、いつもいいなりになっているように見えるけれど、大賢は愚なるが如しという人なんだよ。
まとめ
本当に賢い人は、賢いということを自慢したりひけらかしたりしないものなのではないでしょうか。
大賢は愚なるが如しというように、人は見た目ではわからないものですね。