【ことわざ】
盾に取る
【読み方】
たてにとる
【意味】
ある物事を、言いがかりの手立てにしたり、自分の立場を守るための口実にしたりすること。
また、相手を非難するための口実にすること。
【語源・由来】
「盾(たて)」とは、敵の刀や槍、銃弾などを防いで身を守るための板状の防具のこと。
転じて、自分の立場などを守ろうとするという意味。
【英語訳】
The thing is turned to its own advantage and its position is kept.
「縦に取る」というのは、誤りなので注意が必要。
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「盾に取る」の使い方
ぼくがテストで悪い点数を取ったことを、お母さんに黙っていてくれないと、ともこちゃんのこのペンを捨ててしまうからね。
やめて、健太くん。それは私が大切に使っているペンなの。
いいや、黙っていると言ってくれたら、すぐに返してあげるよ。
私の大切なものを盾に取るなんて、卑怯よ。
「盾に取る」の例文
- とうとう犯人は人質を盾に取って、身代金の要求を始めた。
- あの会社は地域開発を盾に取って、森林伐採を進めるなんて、とても卑怯な手段だ。
- 草むらを盾に取って、銃撃戦から逃れることに成功して、彼は生き延びることができたと話してくれた。
- 証文を盾に取って、立ち退きを要求された。
- 会議では失言を盾に取って、容赦なく攻撃されてしまった。
「たて」を「楯」とも書く。
まとめ
人は追い込まれてしまうような状況になったときには、逃げるための方法や口実を必死に探してしまうものではないでしょうか。
盾に取るというように、なにかの理由を手立てとして、自分の言動が正しいことにして、追求から逃れようとするのかもしれませんね。
堂々と潔白を証明できるように、卑怯なことなどしないで過ごしたいものですね。