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「立っている者は親でも使え」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
立っている者は親でも使え
【読み方】
たっているものはおやでもつかえ
【意味】
忙しい時や急を要する場合は、誰でも良いからそばにいる者に用事を頼むのが良いという事。
それに、これは上司や目上の人に何か頼む時の良い言い訳にもなるんやな。
【語源由来】
急な用事がある時に、自分が座っているのなら、近くに立っているのが例え親であっても、遠慮なく使うのが良いという事から。
【類義語】
・居仏が立ち仏を使う
・入れ物と人はある物使え
・立って居れば仏でも使う
【対義語】
・立ち仏が居仏を使う
【英語訳】
・Need makes the old wife trot.
・Make use of anybody who’s at hand.
・When dealing with urgent business、make use of whoever is handy
「立って居る者は親でも使え」とも書きます。
また、「立っている時は親でも使え」は誤りですので、注意が必要です。
「立っている者は親でも使え」の解説
「立っている者は親でも使え」っていうのはね、普通だったら座っている人よりも立っている人の方が忙しそうに見えるんだけど、このことわざではちょっと違うんだよ。
例えばね、農業の仕事っていうのは、大体しゃがんで行うことが多いんだ。だから、立っている人っていうのは、一休みして腰を伸ばしている人、つまり、ちょっと手が空いている人を指すんだよ。だから、「立っている者は親でも使え」っていうのは、「ちょっと手が空いている人なら、たとえそれが自分の親であっても、働かせちゃっていいよ」という意味なんだ。
このことわざは、効率よく仕事をするためには、ちょっとでも手が空いている人に頼んで、一緒に働いてもらうことが大切だって教えてくれているんだよ。
「立っている者は親でも使え」の使い方
「立っている者は親でも使え」の例文
- 立っている者は親でも使えと言いますので、申し訳ないんですがこのコピーを20部お願いしていいですか。
- 立っている者は親でも使えとは言うものの、やはり義理の両親には頼み事はしづらい。
- 体が不調で無理は禁物、急ぎの用があれば立っている者は親でも使えで、私に遠慮は不要です。
「立っている者は親でも使え」を深掘り
「立っているものは親でも使え」ということわざの科学的根拠について深掘りします。
ミズーリ大学のブルードーンらの研究では、立っている状態の人が座っている人よりも34%早く意思決定を行うことが明らかにされました。
立った状態での思考は、行動に移すスピードも速くなり、意思決定やタスクの開始までの時間が短縮されるとのことです。
また、身体の動きが心を動かすことも脳科学で認識されており、動作の始めの信号が意識よりも早く脳に送られることがリベットの研究によって示されています。
さらに、立っている状態は健康上も有益です。アメリカでは「SittingKillsYou」という言葉で、座ることが健康リスクを増加させると報道されています。
シドニー大学の研究によれば、日本人は1日の平均座位時間が長く、これが死亡リスクを増加させる可能性が示されています。
ハーバード大学の研究でも、座る時間が長いほど心臓病や糖尿病、がんなどのリスクが高まるとされています。
スタンディングデスクの導入も推奨されており、テキサスA&M大学の研究では、スタンディングデスクの使用が脳の実行機能やワーキングメモリに好影響をもたらすことが示されています。また、立っているだけで消費されるカロリーもあり、運動効果があるとされています。
しかし、急に立ち上がることは健康リスクがあるため、注意が必要です。立っている人を使うことで、その人の疾病リスクを低減することができるとのことで、健康促進の面からもその効果が期待できるようです。
参考文献
このことわざ、科学的に立証されているんです | 堀田 秀吾
さらに、これは特に目上の人に何かを頼むときの言い訳としても使われるよ。