「砂上の楼閣」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
砂上の楼閣
【読み方】
さじょうのろうかく
【意味】
高層(こうそう)の立派な建物が砂の上に建てられているが、砂の上は柔らかく基礎が不安定で、長い間建物を維持することができない。
このことから、長続きしないことや、実現するのが不可能なことのたとえ。
まあ、自分のところの良さをアピールしたくなるのは分かるけど、あんまり大げさになると、逆に信じてもらえへんこともあるんちゃうかな。金の茶釜が七つもある家なんて、珍しいからちょっと信じがたいわな(笑)。
【語源・由来】
聖書が由来となった、ことわざのひとつ。
聖書・マタイ7-24~27 ルカ6-46~49
「わたしが今まで話した言葉を聞いても、それを行わない人は、ちょうど砂の上に家を建てた愚かな人のようなものです。
雨が降り、水かさが増し、洪水になり、風が強く吹き付けると、家はすぐに倒れてしまいます。
しかもそれはひどい倒れかたでした。」
山の上で、イエス・キリストが言ったことが由来となっている。
【類義語】
・空中楼閣(くうちゅうろうかく)
・絵に描いた餅(えにかいたもち)
・机上の空論(きじょうのくうろん)
・紙上に兵を談ず(しじょうにへいをだんず)
・畳の上の水練(たたみのうえのすいれん)
【英語訳】
a house of cards/
a castle in the air.
・「机上の空論」と混同して、「机上の楼閣」をするのは誤り。
間違えて覚えないように、注意。
「砂上の楼閣」の解説
「砂上の楼閣」っていうことわざはね、外見だけはすごく立派に見えるけど、しっかりした土台がないので、すぐに壊れてしまうもの、または夢みたいな実現できないことを指す言葉なんだよ。
楽しいビーチで、砂でお城や塔を作ること、想像してみて!でも、砂のお城は、ちょっとのことで崩れてしまうよね。それと同じで、「楼閣」とは高くて立派な建物のことを言うんだ。だから、砂の上にそんな大きな建物を建てたら、基盤が弱くて、すぐに倒れてしまうよね。
このことわざは、見た目だけはいいけど、中身や土台がしっかりしていないものや、夢のように実現が難しいことを教えてくれるんだよ。だから、大切なのは、見た目だけじゃなくて、中身や土台をしっかり作ることなんだね。
「砂上の楼閣」の使い方
世界中で有名な社長になって、いくつも大きなビルを建てて、大金持ちになるんだ!
「砂上の楼閣」の例文
- あの人との未来を描いていたけれど、現実は砂上の楼閣だった。
- しっかりと準備を進めることで、砂上の楼閣にならないようにしなければならない。
- 私の夢は、砂上の楼閣となって消えてしまった。
- 砂上の楼閣だと言われないように、準備を整えて会議に出席しよう。