「万里一条の鉄」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
万里一条の鉄
【読み方】
ばんりいちじょうのてつ
【意味】
すべての現象は時間の経過とともに変化するが、真の姿は少しも変わることなく過去・現在・未来にわたって一本の線のように永遠に連なっているということ。転じて、物事が絶えることなく続くことのたとえ。
そして、「物事がずっと変わらずに続いていく」っていう意味もあるんやね。これは、時間が経っても変わらない本質や、永遠に続くものの価値を思い出させてくれる言葉やな。
【出典】
「人天眼目」
【語源由来】
万里にわたって続く一本の鉄から。
「万里一条の鉄」の解説
「万里一条の鉄」という表現は、仏教の教えに由来する言葉で、どんなに長い距離であっても、途切れることなく続いている一条の鉄のように、全ての現象が変化し続けながらも、その本質や実相は変わらずに過去、現在、未来を通じて永遠に続いていることを意味しているんだよ。
この言葉は、「人天眼目‐二」の中の「如何是第二訣。古徳云、万里一条銕」という記述に由来していて、仏教の深い哲学的な思想を表しているんだ。すべての現象は絶え間なく変化しているけれど、その背後にある真理や実相は変わらずに存在しているという考え方を示しているんだね。
また、一般的には、何かが途切れることなく続いていく様子を表すたとえとしても使われるよ。例えば、伝統や文化、理念などが時代を超えて引き継がれていくことを「万里一条の鉄」と例えることができるんだ。この表現は、永続性や不変性の象徴として、さまざまな文脈で用いられる言葉なんだ。
「万里一条の鉄」の使い方
「万里一条の鉄」の例文
- 法律が変わっていっても生まれたからには生きる権利があるのは、万里一条の鉄だ。
- 自然は人間の力ではどうしようもできないのは万里一条の鉄だが、地震の予知くらいはできるようになりたい。
- 樹齢千年を超え、万里一条の鉄のように変わらずここにあるものと思っていたが、落雷で折れてしまった。
- 国際化社会で世界中のモラルやマナーが入り混じり、万里一条の鉄のような不変の真理がなくなりつつある。
- 老舗の店として世に知られるこの店を継ぐからには、万里一条の鉄のごとくこの店を未来につなげていきたい。
この言葉は、物事がどんなに時間が経っても変わらないという、永続性を象徴しているんだね。また、何かがずっと続いていく様子を表すたとえとしても使われているよ。