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【半面の識】の意味と使い方や例文(出典・故事)

「半面の識」の意味(出典・故事)

意味

【ことわざ】
半面の識

「半面識」「一面識」ともいう。

【読み方】
はんめんのしき

【意味】
少しだけ会ったことのある人の顔をずっと覚えていること。ちょっとした知り合い。

「半面」は、顔の半分。「識」は、見分ける。
ことわざ博士
「半面の識」という表現には二つの意味があるんだ。一つ目は、一見しただけでその人の顔を長期間記憶に留める能力のことをいうよ。

二つ目は、わずかに知り合っている、つまりほんの少ししか知らない関係を指しているんだよ。これは、人との関わりの浅さや、顔を覚える能力の高さを示しているね。

助手ねこ
ああ、なるほどね。つまり、「すぐに人の顔を覚える能力」や、「そんなに深くない知り合い」って意味があるわけやな。

一回見ただけで長く覚えているのも、あんまり深くない付き合いも、どっちも「半面の識」って言うんやね。これは、人との接し方や記憶力に関わる面白い言葉やな。

【出典】
後漢書ごかんじょ

【故事】
中国後漢の応挙が20歳のころ、戸の隙間から顔を半分出している人を見た。数十年後、路上でその人を見かけ声をかけたという。

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「半面の識」の解説

カンタン!解説
解説

「半面の識」という言葉は、本当に一瞬だけ顔を見ただけで、その人を長期間覚えているという驚くべき記憶力を指す故事から来ているんだよ。この言葉は、後漢の時代の応奉という人物が、知人宅で顔の半分だけをちらっと見た人を数十年後にも覚えていて、道で偶然出会った時に声をかけたという話に由来しているんだ。「後漢書」応奉伝の注にこの話が記されているよ。

この言葉には二つの意味があるんだ。

  1. 一つ目の意味は、わずかな情報からでも人の顔を長く覚えているという、非常に優れた記憶力を持つこと。
  2. 二つ目の意味は、その人との間柄がほんの少ししか知らない、という程度の関係を指すことがあるんだ。

「半面の識」という表現は、人の能力や人との関係性を表すのに使われるとても興味深い言葉なんだよ。

「半面の識」の使い方

ともこ
健太くんのことを凝視している人がいるけど、知り合い?
健太
そうだね。半面の識だけどね。
ともこ
塾が同じとか?
健太
毎朝同じ車両に乗っているだけだよ。
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「半面の識」の例文

例文
  1. 子どもは人の顔を覚えるのがはやく、半面の識の能力がある。
  2. 彼とは半面の識なだけで、詳しくは知らない。
  3. ともこちゃんとは長い付き合いだが、半面の識並に彼女の生い立ちや好みを含め一切分からない。
  4. あの女性は見覚えがあるから半面の識かもしれないと思ったら、スーパーのレジのお姉さんだった。
  5. 彼は半面の識だが、話せない仲ではないので話しかけてみる。

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