「伊達の薄着」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
伊達の薄着
【読み方】
だてのうすぎ
【意味】
見栄を張り、着ぶくれを嫌って寒いのを我慢して薄着をすること。
見た目を重視して、ちょっとの寒さくらいはがまんするっていうのは、オシャレをする人にはよくあることやろうけど、体調管理も大事やから、程々にせなあかんね。
【語源・由来】
「伊達」は、粋に見せようとして見栄を張ること。人目につくようにする意の「立つ」の連用形「立て」からとも、江戸時代、伊達政宗の一門が華美に服装を飾ったことからともいう。
【類義語】
・伊達の素足(だてのすあし)
・伊達の素袷(だてのすあわせ)
【英語訳】
Pride feels no cold.
「伊達の薄着」の解説
「伊達の薄着」ということわざは、寒い時でも、見た目やおしゃれを重視してわざと薄着をすることを表しているんだよ。ここでいう「伊達」とは、実用性よりも見た目や流行を優先することを意味していて、格好をつけるためには寒さに耐えてでも薄着をするということ。
たとえば、冬でもファッションを楽しみたい人が、防寒よりもスタイルを重視して軽装を選ぶことがあるよね。そうすることで、外見はおしゃれに見えるかもしれないけど、実際にはとても寒いという状況になる。そんな時に「伊達の薄着」と表現されるんだ。
このことわざは、見た目を良く見せるために、実際の快適さや実用性を犠牲にすることを指していて、外見を重視する人の姿勢を表すときに使われるんだよ。自己表現やファッションに対する情熱を表す一方で、実際の体の不快を我慢している様子も伝えているんだね。
「伊達の薄着」の使い方
「伊達の薄着」の例文
- 彼は伊達の薄着をしていて、風邪を引いてしまったらしい。
- 伊達の薄着をしているのはいいが、真冬にセーター一枚で外に出るなんて熱を出してしまうよ。
- 兄は冬なのに伊達の薄着で出掛けて行った。体調を崩さないといいけれど、心配だ。
- 若い頃には、伊達の薄着で股引なんて履かなかったけれど、今はとても愛用している。
「冬になったけれど、コートが買えないから伊達の薄着をしているんだ。」と使うのは誤り。
まとめ
おしゃれを楽しんでいたり、格好悪いからと思ったりして、伊達の薄着をしてはいませんか。
着ぶくれしてしまうことよりも、体調を崩してしまうことの方がずっと心配ですね。
寒い時には、しっかりと防寒することが大切ですね。