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【屠所の羊】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語・英語訳)

屠所の羊

「屠所の羊」の意味(語源由来・類義語・英語訳)

意味
【ことわざ】
屠所の羊

【読み方】
としょのひつじ

【意味】
少しずつ死期が迫っていること。死や不幸な出来事に直面し、生気を失うことを意味している。

ことわざ博士
「屠所の羊」という表現は、屠殺場に連れて行かれる羊のことを指しているんだ。これは、刻一刻と死に近づいている状況を表すたとえとして使われるんだよ。

また、不幸な状況に直面して気力を失っていることを例えるのにも使われるんだね。

助手ねこ
なるほどなぁ。つまり、「屠所の羊」っていうのは、どんどん悪い状況に近づいてるっていうたとえやな。死や不幸が近づいてる状況や、気力をなくしてる状況を表すんやね。

ちょっと暗いけど、現実の厳しさを示してる言葉やな。大変な状況にある人の気持ちを思いやる時にも使える言葉やね。

【語源・由来】
屠所の羊の‟屠所(としょ)”とは、人間の食用の肉になる家畜を殺して処理する所を言い、そこに連れていかれる羊の様子から転じてきている。

【類義語】
・生簀の鯉
・牲に赴く羊
・羊の歩み

【英語訳】
・like a prisoner dragged to execution.

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「屠所の羊」の解説

カンタン!解説
解説

「屠所の羊」という表現は、「北本涅槃経」から来ているんだよ。これは、屠殺場に連れて行かれる羊の姿を例えにしていて、刻々と死に近づいている状況や、不幸な状況にあって気力を失っている状態を表しているんだ。

たとえば、とてもつらいことが起きて、自分の運命を受け入れるしかないような時に、「屠所の羊のようだ」と言われることがあるんだ。これは、もはや避けられない運命に直面している、または大きな困難や不幸に直面している状況を指しているんだね。

この表現は、避けられない運命や深刻な困難に立ち向かうことの難しさや、そういう状況にある人の無力感や絶望感を表しているんだよ。だから、「屠所の羊」という言葉は、運命に翻弄されている様子や、深い悲しみや困難に直面している状態を伝えるために使われるんだね。

「屠所の羊」の使い方

ともこ
どうしたの?そんなにしょぼくれて、まるで屠所の羊のようだよ?
健太
はー…。今日さ、期末テストが戻ってきたでしょ?今回のテストの点数が悪かったら、おこずかいが次のテストまで貰えないんだよ!
ともこ
それで結果はどうだったの?
健太
僕の今の状態で分からない?当然赤点だったよ。どうしよう、お菓子も漫画も何も買えないよ。
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「屠所の羊」の例文

例文
  1. 遊びすぎて大学を落第してしまった友人は、まるで屠所の羊のようだった。
  2. 妻が事故にあったと連絡が来た瞬間、僕は屠所の羊のような気分を味わった。
  3. 屠所の羊のような思いを何度も味わうなんて耐えられない。
  4. 息子が帰ってくるなり屠所の羊のような雰囲気を醸し出しているのだが、一体学校で何があったのやら。
  5. 友人が彼女に振られたと屠所の羊のよう絶望的な顔で静かに話し始めた。
  6. まさかテスト直前になって筆箱を家に忘れたことに気づくなんて、まさに屠所の羊である。

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