「足袋屋の看板」の意味(語源由来)
【ことわざ】
足袋屋の看板
たびやのかんばん
【意味】
一人合点で相手は納得していないこと。地位が危うくなることや職を失うこと。
他にも、京坂地方では、働いてる人がクビになったり、仕事の出入りが止められたりすることをこの言葉で表現するんや。
【語源由来】
旅屋の看板は、片方だけで両方揃っていないことから。
京阪地方で、奉公人などが解雇されることを「足があがる」といったことから、高いところにつるされた足袋形の看板とかけたもの。
「足袋屋の看板」の解説
「足袋屋の看板」っていうことわざは、2つの意味があるんだよ。ひとつ目は、自分だけが納得してて、相手がまだ納得してない状況を表すたとえ。足袋屋は、看板に足袋の形をした木を掛けるんだけど、それが片方だけなんだよ。だから、これが「片方だけ納得している」っていう状況を表しているんだ。
二つ目の意味は、地位や立場が危うい、特に仕事を解雇されるか、あるいは出入り禁止にされる可能性がある状況を指すんだ。これも同じく、足袋屋の看板を掲げることから来ていて、足袋の形をした看板が上に上がることから、「足が上がる」、つまり立場が不安定になるという意味になるんだよ。特にこの意味は、京坂地方でよく使われる言い回しだよ。
「足袋屋の看板」の使い方
「足袋屋の看板」の例文
- 感情に任せた発言がもとで、いろんな仕事がキャンセルされ足袋屋の看板だ。
- 足袋屋の看板で僕は納得していないよ。君が一人で納得して盛り上がっていたんだ。
- 物事を行うのに足袋屋の看板では協力を得られない。相手にも納得してもらわないとね。
- 結婚は双方の合意が必要なのに、足袋屋の看板で僕だけが納得していたようだ。
- 大きなミスをしでかし、足袋屋の看板で明日をも知れぬ身だ。
特に、地位や立場が不安定であることを暗示していて、京坂地方では、職人や雇人が解雇されたり、出入りが禁止されることを示す言葉として使われることがあるんだよ。