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【釜中魚を生ず】の意味と使い方や例文(出典・語源由来・故事・類義語)

「釜中魚を生ず」の意味(出典・語源由来・故事・類義語)

意味

【ことわざ】
釜中魚を生ず

【読み方】
ふちゅううおをしょうず

【意味】
とても貧しい暮らしのこと。

ことわざ博士
「釜中魚を生ず」ということわざは、非常に貧しい状態を表すたとえだよ。

この表現は、鍋や釜の中で魚が生きているような状況から来ており、それはつまり、料理するための食材すらまともに確保できないほどの貧困状態を意味しているんだ。

助手ねこ
そやな、これは「とても貧しくて、まともに食べるものすらろくにない」という状況を描いてるんや。普通、魚は川や海で泳いでるもんやけど、釜の中で魚が生きているってことは、それ以外に魚を置く場所がない、つまり非常に困窮しているってことやな。

このことわざは、極端な貧しさを非常にわかりやすく表してる言葉やね。

【出典】
後漢書ごかんじょ

【語源由来】
長い間飯を炊かなかったため、釜の中に魚がわき出たということから。

【故事】
中国後漢の范冉 (はんぜん) は、才能があるのに放浪の生活をして炊事もしなかったため、釜に魚がわいたという。

【類義語】
甑中そうちゅう塵を生ず

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「釜中魚を生ず」の解説

カンタン!解説
解説

「釜中魚を生ず」という言葉は、極端な貧困の状態を表すことわざで、その由来は「後漢書」にある独行伝の范冉(はんぜん)という人物の話から来ています。范冉が非常に貧しく、長い間ごはんを炊くことができなかったため、彼の調理用の釜に蚊の幼虫が湧いて、それが「釜中の魚」のように見えたというエピソードに基づいているんだ。

この表現は、通常、食べ物を炊くために使われるはずの釜が、長い間使われずに水が溜まり、そこに蚊の幼虫がわくほどに使われていなかったという極度の貧しさを象徴しています。つまり、この言葉は「非常に貧しい状態」を指し示すために用いられ、生活が困窮していることを表現する際に使われることが多いんだよ。このように、昔の話や故事成語はその時代の生活や文化、価値観を反映しており、それを通じて多くの教訓や洞察を提供してくれるんだね。

「釜中魚を生ず」の使い方

ともこ
えっ、健太くんのランチは、今日もそれだけ?
健太
うん、家がちょっと釜中魚を生ずでね。節約しないといけないんだ。
ともこ
給料が上がらないのに、全ての価格が上がっているもんね。
健太
生きるって大変だよね。
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「釜中魚を生ず」の例文

例文
  1. 彼の家庭は釜中魚を生ずの状態だったため、彼は幼いころから働いて家計を支えていた。
  2. 災害で全てを失った彼女は、釜中魚を生ずの生活を余儀なくされ、日々の食事もままならない。
  3. 会社が倒産し、釜中魚を生ずとなった彼は、再就職のためにスキルアップを図ることにした。
  4. 彼は釜中魚を生ずの環境から抜け出すために、夜遅くまで勉強を続け、奨学金を得ることができた。
  5. 釜中魚を生ずの状況ではあるが、彼女は常に前向きで、子供たちに良い教育を受けさせるために努力している。




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