「五斗米のために腰を折る」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
五斗米のために腰を折る
【読み方】
ごとべいのためにこしをおる
【意味】
わずかな収入を得るために人の機嫌をとること。
でも、それって長い目で見ると、自分の価値を下げてしまう可能性もあるんやな。ちょっとした利益のために、大事なものを失うこともあるわけやね。シビアな言葉やな。
【出典】
「宋書」
【故事】
唐晋の詩人陶潜が、彭沢の県令に任じられたとき、視察の上官を迎えるために礼服を着るよう属官が勧めた。陶潜は「わたしは五斗米のために腰を折ってへつらうことなどできない」といって辞任して郷里に帰ったという故事による。
「五斗米のために腰を折る」の解説
「五斗米のために腰を折る」っていう言葉はね、ちょっとしたお金や利益のために、無理に人におだてたり、頭を下げておべっかを使うことを言っているんだよ。
この言葉の背景には、昔の中国にいた詩人の陶淵明っていう人の話があるんだ。彼はとても誇り高く、正直な人で、お金のために自分の信念を曲げたりしない人だったんだ。ある時、彼の上役が彼のところに視察に来ることになって、礼服を着るように言われたんだけど、その礼服を着ることで得られる給料(五斗の米)のために、自分の誇りを捨てておべっかを使うのはイヤだって彼は言ったんだ。
「五斗米」というのは、昔の給料のようなもので、これがちょっとした給料や利益の意味で使われるようになったんだ。そして、この言葉を使うことで、お金や利益のために自分の誇りや信念を曲げることの馬鹿らしさを伝えることができるんだよ。
「五斗米のために腰を折る」の使い方
「五斗米のために腰を折る」の例文
- 休日にゴルフに付き合うのも、五斗米のために腰を折るのもやぶさかではない。
- 五斗米のために腰を折るのはプライドが許さない。
- 生きるためと思い、五斗米のために腰を折る。
- 40歳以上はリストラ対象になることが多いから、五斗米のために腰を折るしかないな。
- 家族の笑顔のために五斗米のために腰を折ることも厭わない。