【ことわざ】
莫逆の友
【読み方】
ばくぎゃくのとも
「ばくげきのとも」とも読む。
【意味】
互いに争うことのない、親しい間柄。親しい友人。
【出典】
「荘子」に「四人相視て笑い、心に逆らうこと莫し。遂に相与に友と為れり」とあるのに基づく。
【類義語】
・魚と水
・管鮑の交わり
・金石の交わり
・金蘭の契り
・膠漆の交わり
・心腹の友
・水魚の親
・水魚の交わり
・断金の契り
・断金の交わり
・断琴の交わ
・刎頸の友
・刎頸の交わり
【英語訳】
congenial spirits
A good friend never offends.
A friend in need is a friend indeed.
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「莫逆の友」の使い方
ともこちゃん、僕たちは莫逆の友と言うべき、無二の親友だよね。
健太くん、満面の笑みを浮かべながら、そんなことをいうなんてどうしたの?
ともこちゃんの友人に学校一の美人と噂される子がいるでしょう?その子に僕を紹介してほしいんだけど・・・。
彼女のためを考えると、いくら莫逆の友でも、健太くんを紹介することはできないわ。
「莫逆の友」の例文
- 彼とは子ども時代からの莫逆の友で、一緒にいたずらもしたし、大きくなってからは人生や仕事の悩みも打ち明け合ってきた仲だ。
- 莫逆の友の中にも鬼籍に入る者が多くなり、身辺とみに寂寞たるものがある。
- 入学当初は、第一志望の学校ではなかったので卑屈に思い、楽しくなかったが、莫逆の友ができてからは、この学校に来てよかったと心から思えるようになった。
- 旅先で出会った人と息が合い、たとえ初対面であっても、相手の素姓など何一つ判らなくても、一瞬にして莫逆の友になり得るのだということを、悟らざるをえなかった。
- 亡き父が莫逆の友である彼に息子を頼むと言い残したので、卒業後は彼の経営する会社に就職することになった。