「早い者に上手なし」の意味(類義語・英語訳)
【ことわざ】
早い者に上手なし
【読み方】
はやいものにじょうずなし
【意味】
仕事が早いものには、できあがりが雑になることがあるということ。
速くても丁寧さがないと、結局はいい仕事とは言えへんやろな。速さと質のバランスを取ることが大事やってことやね。
・早かろう悪かろう
・早いばかりが能ではない
【英語訳】
・Fool’s haste is no speed.(馬鹿が急いでやっても速いことにならない)
「早い者に上手なし」の解説
「早い者に上手なし」ということわざは、仕事を早く行う人は、その仕上がりが雑になることがあるという意味を持っているんだ。この言葉は、速さと質のバランスについての教えを含んでいるんだよ。
この表現は、何かを早く済ませることに重点を置くと、その結果として細部への注意がおろそかになり、品質が低下することがあるという現象を指しているんだ。つまり、速く仕事をすることと、それを上手にこなすことは必ずしも両立しないということなんだね。
例えば、試験で問題を早く解くことに焦点を当てていると、細かい計算ミスをすることがあるよ。また、料理を早く作ろうとして、味付けがいい加減になったりすることもあるんだ。
「早い者に上手なし」ということわざは、仕事や何かを行う際に、速さだけではなく、その質も重要であることを思い出させてくれる言葉なんだよ。速くても品質が落ちるなら、少し時間をかけて丁寧に行うほうが良い結果につながることを教えてくれるんだ。
「早い者に上手なし」の使い方
「早い者に上手なし」の例文
- あの美容室は手早くカットしてくれるが、早い者に上手なしというようにがたがただ。
- 健太くんの料理は素早いが、早い者に上手なしのごとく野菜は全部つながっているし、味付けは適当だから濃いしおいしくない。
- あの作家は遅筆だが、早い者に上手なしというように遅くても面白い作品だしかまわない。
- 親会社には「納期短縮!」と言われるが、早い者に上手なしというのにな。丁寧なものづくりが我が社のモットーなんだ。
- ともこちゃんの手編みのセーターは、早い者に上手なしのごとく網目が雑だ。