「兵に常勢無し」の意味(出典)
【ことわざ】
兵に常勢無し
「常勢」は、「成勢」とも書く。
【読み方】
へいにじょうせいなし
【意味】
戦をする場合、こうやれば必ず勝つという決まりはないということ。敵情に応じた臨機応変な戦い方をするべきであるということ。
「兵」は、戦略。戦術。
そやな。つまり、「戦いにおいては、常に変わりゆく状況に合わせて対応せなあかん」ってことやな。敵の動きや状況によって、策を変える必要があるんや。いつも同じやり方でいけるわけやないから、その時その時で最適な対策を考えるのが大事やってことやね。
このことわざ、戦術だけでなくビジネスや日常生活にも当てはまる考え方やわ。
【出典】
「孫子」
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「兵に常勢無し」の解説
カンタン!解説
「兵に常勢無し」という言葉は、戦いにおいて常に同じ方法や態勢で勝利できるわけではないという意味を持っているんだ。この表現は、中国の古典「孫子」の一節から来ていて、戦争や戦略における柔軟性と適応性の重要性を強調しているよ。
具体的には、「孫子」では、水が地形によって流れを変えるように、兵士たちも敵の動きや状況に応じて戦術を変えるべきだと説いているんだ。つまり、戦いは常に変わる状況に適応することが必要で、固定した戦術や形式に拘束されるべきではないと教えているんだ。
例えば、相手がとても防御が固い場合には、直接攻撃するのではなく、相手を誘い出して戦うとか、偽の撤退を演じて罠にはめるなど、状況に応じた多様な戦術を駆使することが求められるんだ。この教えは、ビジネスやスポーツ、日常生活の問題解決にも応用できるように、常に状況を評価し、最適な方法を模索することの大切さを教えてくれるんだね。
「兵に常勢無し」の使い方
テスト勉強は、みんな同じ方法でやってるの?
それぞれの科目に合わせて変えてるよ。数学は問題を解く練習が多いけど、歴史は暗記が中心だから。
へえ、それって兵に常勢無しって言葉に似てるね。戦い方はその場の状況に応じて変わるって意味だよね?
そうそう、孫子の言葉だよ。勉強も戦いみたいなものだし、テストによって戦い方を変えるのが大事だよね。
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「兵に常勢無し」の例文
- 戦場において、兵に常勢無しの原則が重要です。一度に決まった態勢を取るのではなく、敵の動きに応じて柔軟に対処する必要があります。
- 戦略を立てる際、兵に常勢無しの考え方を念頭に置くことが重要です。状況が変化する中で、固定された態勢ではなく、臨機応変に対応する柔軟性が求められます。
- 兵に常勢無しという考え方は、戦術においても同様に重要です。相手の動きに合わせて変化し、最善の戦略を取ることが勝利への鍵となります。
- 兵に常勢無しの原則に従えば、戦場での勝利はあらゆる状況に対応できる柔軟性にかかっています。一つの態勢に固執せず、常に状況を見極め、適切に対処することが求められます。
- 兵士たちは、兵に常勢無しの教えを心に刻み、戦場での勝利を目指しています。常に流れるように変化し、敵の動きに対して的確に対応することが、戦いの勝敗を左右します。
このことわざは、戦況や敵の動きに応じて臨機応変に対応する柔軟性が求められることを教えてくれているんだよ。