「下手の射る矢」の意味(類義語)
【ことわざ】
下手の射る矢
【読み方】
へたのいるや
【意味】
弓が下手な者が射る矢は飛ぶ場所が予測不能なので、上手な人が射る矢より避けにくくより恐ろしいということ。
へぇ、そんなんかいな。つまり、普通のやり方で物事を進める人は、どう対応すればいいかわかるから楽やけど、めちゃくちゃなことする人は、どう対応していいか見当もつかんってことやな。
計算できる相手と計算外の相手とでは、全然対応が変わってくるってことやね。面白い言葉やわ、これ。
【類義語】
・狐が下手の射る矢を恐る
・下手の鉄砲烏が怖じる
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「下手の射る矢」の解説
カンタン!解説
「下手の射る矢」ということわざは、技術が未熟な人が行う行動は、その予測不可能さからかえって避けにくいという意味を持っているよ。この言葉は、射撃が下手な人が放つ矢は、どこに飛んでいくかわからないため、事前に避けるのが難しいという状況から来ているんだ。
このことわざには、「狐が下手の射る矢を恐る」や「下手の鉄砲烏が怖じる」という類似の表現もあって、これらはみんな同じような意味で使われるよ。つまり、計画性がなく無秩序な行動は、それがどう出るか予測がつかないため、意外と対処が難しいということを示しているんだ。
たとえば、普段から行動が読める人よりも、突発的で予測不能な行動をする人の方が、どんなことをするかわからないため、対応が難しくなることがあるんだね。このことわざは、そういった予測不可能な要素が周囲に与える影響を表現している言葉なんだ。
「下手の射る矢」の使い方
最近、新しいクラスメートが来たよね。彼、本当に予測不能だよ.
ああ、あの子ね。何をするかわからないから、ちょっと怖いかも。
まさに下手の射る矢みたい。どこに矢が飛んでくるかわからないから、近づきがたいんだ。
へえ、それいい表現だね。でも、そういうタイプの人物って、案外面白いかもしれないよ。予測できないってことは、新鮮な驚きもあるかもしれないしね。
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「下手の射る矢」の例文
- 会議で下手の射る矢のような意見が出たとき、皆無防備で戸惑ったが、その意見が思いがけず有益だった。
- 新人の提案は下手の射る矢のようで、どう着地するか誰にも予測できなかった。
- 下手の射る矢のような行動は予測不可能で、時には思わぬ成果をもたらすことがある。
- 彼の演説は下手の射る矢のようにランダムで飛び交っていたが、聴衆には意外に響いた。
- 下手の射る矢のようなプロジェクト提案には誰も期待していなかったが、結果として大成功を収めた。
この言葉は、通常の技術を持つ者よりも、非常識な行動をとる者のほうが扱いにくいという状況を表しているよ。