「蚍蜉大樹を撼かす」の意味(出典・語源由来・類義語)
【ことわざ】
蚍蜉大樹を撼かす
【読み方】
ひふたいじゅをうごかす
【意味】
身のほどをわきまえず、大それたことを行うこと。
やっぱり、自分のことは自分で一番よく知っておかなあかんってことやね。
【出典】
「韓愈」の詩「張籍を調る」
【語源由来】
大きな蟻が大樹を揺り動かす意から。
【類義語】
・大仏の柱を蟻がせせる
・蟷螂の斧
「蚍蜉大樹を撼かす」の解説
「蚍蜉大樹を撼かす」っていうことわざは、アリが大きな木を動かそうとする話から来ているんだ。これは、自分がどれくらいの力を持っているか、ちゃんとわかっていなくて、自分には無理なすごく大きなことをしようとする人のたとえなんだよ。
蚍蜉っていうのはアリのことで、大樹っていうのはすごく大きな木のことだね。考えてみてほしいんだけど、小さなアリがどんなに頑張っても、大きな木を揺らすことなんてできないよね。でもそのアリは、自分にはそれができると思って、一生懸命になる。これは、自分の力をちゃんと理解していないっていう意味が込められているんだ。
たとえば、学校でサッカーの試合があったとして、普段サッカーをあまりやったことがない子が、「僕が点をたくさん取ってみせるよ!」って言ってるのを想像してみて。その子の気持ちはすごくいいんだけど、実際にはそんなに簡単にはいかないよね。このことわざは、そういう「力のない自分が大きなことをしようとしても無理がある」っていうことを教えてくれているんだよ。だから、自分のできることを知って、ちゃんとその範囲内でがんばることが大切だね。
「蚍蜉大樹を撼かす」の使い方
「蚍蜉大樹を撼かす」の例文
- 若手社員が会社の方針を批判するのを見て、上司は蚍蜉大樹を撼かすようなものだとため息をついた。
- 彼の新しいビジネスアイデアは革新的だが、業界の巨人に挑むのはまさに蚍蜉大樹を撼かすような試みだ。
- 蚍蜉大樹を撼かすことも大切だ。それが変革の第一歩になるかもしれないと、彼女はチームを鼓舞した。
- 小さな非営利団体が国際企業の不正を暴こうとしているのは、まるで蚍蜉大樹を撼かすかのようだが、彼らの情熱は称賛に値する。
- 彼は市長選に立候補することを決めたが、政治の世界では無名の彼が勝利することは、蚍蜉大樹を撼かすような挑戦になるだろう。
これは、自分の力量や立場を考えずに、無理な大仕事に挑んだり、手に負えない大それたことをしようとすることを警告しているんだよ。