「備わらんことを一人に求むるなかれ」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
備わらんことを一人に求むるなかれ
【読み方】
そなわらんことをいちにんにもとむるなかれ
【意味】
人には必ず長所と短所があり完全無欠の人はいないから、一人に過大なことを求めず、各々の長所を生かすべきだ。
これは、個々の特性を大切にし、一人一人の能力を生かすことの重要さを教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
一人の人間に才能や人格、知識などすべてを兼ね備えるように求めても無理であるという意から。
【出典】
「論語」
「備わらんことを一人に求むるなかれ」の解説
「備わらんことを一人に求むるなかれ」っていうことわざは、一人の人に全ての才能や知識を持っていると求めるのは無理だっていうことを教えてくれるんだよ。人はみんな得意なことと、そうでないことがあるから、一人の人に全てを求めるのは難しいんだよ。
「友達の中には、足が速い子、絵が上手な子、勉強が得意な子、面白い話ができる子、色々な子がいるよね。でも、その中で全てを兼ね備えた子はいないよ。だから、各々の得意なことを生かして一緒に遊んだり勉強したりするといいんだよ」っていう感じだね。つまり、人それぞれが持っている長所を活かすことが大切だって教えてくれる言葉なんだ。
「備わらんことを一人に求むるなかれ」の使い方
「備わらんことを一人に求むるなかれ」の例文
- 人の上に立つものは、備わらんことを一人に求むるなかれと自分を戒めるべきだ。
- 毒親は子供に多くを望むものだが、備わらんことを一人に求むるなかれだ。
- 何でもこなせる人なんてほとんどいないし、備わらんことを一人に求むるなかれという。
- リーダーは、備わらんことを一人に求むるなかれということを念頭に、その人の長所を伸ばすべきだ。
- 備わらんことを一人に求むるなかれというので、各々の得意分野を生かしお互いに良い影響を及ぼすよう人事配置をする。