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【人の口に戸は立てられぬ】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語・英語訳)

人の口に戸は立てられぬ

「人の口に戸は立てられぬ」の意味(語源由来・類義語・英語訳)

意味

【ことわざ】
人の口に戸は立てられぬ

【読み方】
ひとのくちにとはたてられぬ

【意味】
世間の噂は防ぎきれない。

ことわざ博士
「人の口に戸は立てられぬ」ということわざは、人々の話や評判をどうにも止められない、つまり、世間の噂や評判を完全にコントロールすることは不可能だという意味があるんだよ。
助手ねこ
つまり、「人のうわさは止められへん」ってことやな。どんなに頑張っても、人々の話や評価を完全にコントロールするのはムリやということ。

これは、うわさや評判を気にしすぎず、自分らしくあることの大切さを教えてくれる言葉やな。

【語源由来】
家の戸と違い、人の口に戸を立てることができないことから。

【類義語】
・口から出れば世間(くちからでればせけん)
・悪事千里を走る(あくじせんりをはしる)
・人の口には戸が立てられない(ひとのくちにはとがたてられない)

【英語訳】
Who can hold people’s tongues?

「立てる」とは、戸や障子(しょうじ)を閉めるという意味。
「閉てる」と書く場合もある。
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「人の口に戸は立てられぬ」の解説

カンタン!解説
解説

「人の口に戸は立てられぬ」っていう言葉は、どんなにしようとしても、人の口を塞ぐ、つまり人が何かを言うのを止めることはできないっていう意味なんだ。

「戸を立てる」っていうのは、ドアを閉めるっていう意味なんだけど、なぜ「立てる」って言うのかっていうと、昔は今のようにスライドするドアじゃなくて、地面に対して直立するような形のものを「戸」と呼んでいたからなんだよ。

それで、その「戸を立てる」っていう言葉が残っちゃって、今でもドアやふすまを閉めるっていう意味で使われているんだ。

だから、「人の口に戸は立てられぬ」っていうのは、どんなにしようとしても、人の口を「閉める」ことはできない、つまり人が何かを言うのを止めることは不可能だっていう意味なんだよ。

「人の口に戸は立てられぬ」の使い方

健太
友達にちょっと話をしただけなのに、もうクラスのみんなが知っているなんて。
ともこ
私も聞いてしまったわ。
健太
こんなに広まるなんて思わなかったよ。
ともこ
人の口に戸は立てられぬというものね。
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「人の口に戸は立てられぬ」の例文

例文
  1. 人の口に戸は立てられぬというけれど、このことはなんとしても社員には知られずになかったことにできないものか。
  2. お隣に少し事情を説明しただけなのに、近所中に知られてしまうなんて、人の口に戸は立てられぬとはこのことね。
  3. 彼は隠しているつもりのようだが、人の口に戸は立てられぬというように、他の女の子と遊びに出かけたことは彼女の耳にも届いているようだ。
  4. 信頼している友達に悩みを打ち明けたけれど、まさかみんなに知れてしまうなんて。人の口に戸は立てられぬというように気を付けなくてはいけなかった。
  5. 君はそんなつもりはないようだけれど、みんなはそう思わずに悪く言われてしまうだろう。人の口に戸は立てられぬことに配慮するべきだったよ。
「人の口に戸は立てられない」ともいう。

まとめ

ここだけの話、などと秘密の話を打ち明けたり、打ち明けられたリしたことがあるのではないでしょうか。
些細な話のつもりでも、あっという間にたくさんの人に知られてしまうこともあるかもしれません。
また、自分にとっては秘密にして欲しいとても大切な話のつもりでも、人の口に戸は立てられぬということには、気を付けなくてはなりませんね。


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