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「人を玩べば徳を喪い、物を玩べば志を喪う」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
人を玩べば徳を喪い、物を玩べば志を喪う
【読み方】
ひとをもてあそべばとくをうしない、ものをもてあそべばこころざしをうしなう
【意味】
人を侮ると自分の徳を失うことになり、物に執着しすぎると道を求める志を失うことになる。
知識や良いアイデアは、予想外のところから得られることも多いし、全ての人から学ぶことがあるって考え方は、人としても成長するためには必要やね。人の言葉に耳を傾けることで、新しい視点を得たり、意外な発見があったりするもんな。
【出典】
「書経」
【類義語】
・玩物喪志
「人を玩べば徳を喪い、物を玩べば志を喪う」の解説
「人を玩べば徳を喪い、物を玩べば志を喪う」という言葉は、人や物への接し方によって、自分自身が大切にすべきものを失う可能性があると警告しているんだ。人を軽んじて遊ぶことで失われる「徳」とは、人としての道徳や倫理、品格のことを指し、物質や欲望に溺れることで失われる「志」とは、人生の目標や理想、信念を意味しているよ。
この言葉からは、他人を尊重し、物質的な欲望にとらわれずに生きることの大切さが読み取れるね。人を侮る行為は、一時的な優越感や満足感をもたらすかもしれないけれど、長期的に見れば人間関係を損ね、自分自身の内面的な成長や品位を損なうことになるんだ。
一方で、物質や遊びに過度に執着する生活は、人生の本質的な目標や志を見失わせる。物質的な満足や一時的な楽しみに溺れることで、自分の真の目的や、人生で成し遂げたいことから目を逸らすことになるんだ。
だから、「人を玩べば徳を喪い、物を玩べば志を喪う」という言葉は、他人との関わり合いにおいて誠実であり、物質的な欲望に振り回されず、自分の人生の目的や理想に忠実でいることの重要性を教えてくれているんだよ。自分の内面を大切にし、真の価値や目標に向かって努力することが、最終的には自分自身の成長と幸福につながるんだ。
「人を玩べば徳を喪い、物を玩べば志を喪う」の使い方
「人を玩べば徳を喪い、物を玩べば志を喪う」の例文
- 社長は部下を玩んでばかりいたため、人を玩べば徳を喪い、物を玩べば志を喪うという言葉を体現するように、従業員からの信頼を完全に失った。
- 若い頃は名声と富を追い求め、人を玩べば徳を喪い、物を玩べば志を喪うの忠告を無視して生きてきたが、歳を取るにつれて、その生き方がいかに虚しいかを痛感するようになった。
- 人を玩べば徳を喪い、物を玩べば志を喪うの教えを守り、彼女は常に他人を尊重し、物質的な欲望に振り回されない生き方を心がけている。
- 大企業の経営者として成功を収めた彼だが、人を玩べば徳を喪い、物を玩べば志を喪うを忘れず、常に謙虚さを保ち、地域社会への貢献に力を入れている。
- 私たちは時に人を玩べば徳を喪い、物を玩べば志を喪うという古言を忘れがちだが、これを思い出すことで、より良い人生の指針を見出すことができる。
人に対して軽蔑的な態度を取ることで、自らの徳や品格を低下させ、物質に過度に固執することで、人としての本来の目標や志を見失ってしまうという意味があるよ。