「風する馬牛も相及ばず」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
風する馬牛も相及ばず
【読み方】
ふうするばぎゅうもあいおよばず
【意味】
まったく関係がないこと。また、まったく関係がないという態度をとる。
他人事って感じで、それぞれがそれぞれのことに集中してるってわけや。
【語源・由来】
「風する」は、発情した獣の雌雄が互いに相手を求める事を表しており、さかりのついた馬や牛の雌雄が互いに求めて呼び合っても、遠く離れていて会えないという事から。
【出典】
孔子の編纂と伝えられる歴史書『春秋』の代表的な注釈書『春秋左氏伝』 より、「風する馬牛も相及ばず(発情して互いを求め合う馬や牛の雄と雌でも、会えないほど遠く隔たっている)」という記述から。
【類義語】
・風馬牛
「風する馬牛も相及ばず」の解説
「風する馬牛も相及ばず」という表現は、どんなに強く何かを望んでも、遠く離れていて実現不可能な状況を表しているんだよ。ここでの「風する」は、動物が配偶者を求める行動、つまり発情している状態を意味していて、この表現は発情した馬や牛がお互いに相手を求めていても、離れているために会うことができない様子を描いているんだ。
このことわざは、自分とは関係ない、手の届かない事柄について、それに無関心であるか、何もできないという態度を表すのに使われることがあるよ。例えば、遠くの出来事や他人の問題に対して「風する馬牛も相及ばず」と言うことで、自分には影響がない、または手出しができない状況を説明しているんだね。
「風する馬牛も相及ばず」の使い方
「風する馬牛も相及ばず」の例文
- 風する馬牛も相及ばずといわんばかりに、こちらがどんなに力説をしても彼は全く興味を示さない。
- これはチーム全体の問題なのだから、君のその風する馬牛も相及ばずといった態度は良くないよ。
- 君にとっては一大事かもしれないが、申し訳ないが僕にとっては風する馬牛も相及ばずといったところだよ。
- 彼は休養中でその時現場にいなかったので、その話を聞いても風する馬牛も相及ばずという態度を取るのも致し方ないだろう。
- どうせ面倒なことになってしまうから、やつらから何を言われても、風する馬牛も相及ばずという態度を貫いていた方が良いぞ。
この表現は、特定の事象や問題が自分には全く影響を与えないときに使われる言葉だね。