「乙夜の覧」の意味(出典)
【ことわざ】
乙夜の覧
「乙覧」ともいう。
【読み方】いつやのらん
「乙夜」は、「おつや」とも読む。
【意味】天子が本を読むこと。
読書の大切さをいう語。
「乙夜」は、午後十時ごろ。
あー、それはつまり、忙しい天子でも夜になってから読書の時間を作るっていう話やな。
昼間は仕事に追われてても、夜は自分のための時間を確保するってことや。これは、どんなに忙しくても自己啓発の時間を持つことが大切やってことを教えてくれるんやな。
【出典】
「杜陽雑編」から。唐の文宗が政務を終えた後書物を読み、側近に「若し甲夜(午後八時ごろ)に事(政務)を見、乙夜に書を観ずんば、何を以て人君(君主)と為さんや」と言った。
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「乙夜の覧」の解説
カンタン!解説
「乙夜の覧」っていう表現はね、昔の中国の話から来ていて、皇帝(天子)が昼間は国の仕事でとても忙しいから、夜になってからようやく読書をする時間ができるっていう意味なんだよ。
例えば、学校の先生が昼間は生徒たちの教えるのに忙しくて、夜になってからようやく自分の勉強ができるという状況を「乙夜の覧」と表現することができるんだ。
これは、忙しくても自分の学びを忘れずに、時間を見つけては勉強をするという姿勢を示しているんだね。
「乙夜の覧」の使い方
皇帝は忙しそうだね。
乙夜の覧は可能なのかしら。
勉強熱心な方だから、乙夜の覧ができないとつらいだろうね。
できているといいわね。
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「乙夜の覧」の例文
- 乙夜の覧というが、天子様ですら時間を作って本を読みなさるのだから、暇な君は尚更読むべきだ。
- 天子は寝る時間を削ってでも乙夜の覧をするというのに、君は寝てばかりだな。
- 多忙の合間を縫って乙夜の覧をされるらしいが、それくらい読書というものは大事なことなのだろう。
- 分刻みのスケジュールをこなす天子が、乙夜の覧をするという。時間が無い無いというが、時間は作るものなのだよ。
- 読書の大切さを乙夜の覧という。読書は人生を豊かにしてくれるよ。
これは天子が行っていた読書のことを指しているんだ。